オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

音色は足すのか?それとも…。インシュレーター編♪

2010-06-10 21:13:59 | 比較試聴


コアでは、インシュレーター一つにしても徹底的に比較試聴しております。
メーカーから借りたり、中古品の音質チェック、実験用に仕入れたり…etc
沢山のインシュレーターを聴いております。
しかも、いろんな場所やメーカーの製品で試聴し、傾向を把握していきますが、
面白いのが、ほとんどが「音色の付加」なんです。
もちろん、色々理論等あると思うのですが、ダンピング系やハードアクセラレーター系、複合素材系など、色々ですが、基本的に「音色の付加」を感じざるを得ません。

そもそもインシュレーターとは、「遮断」という意味ですが、
オーディオ用としては、反射振動も考えないといけませんので、ダンピング系で遮断しているつもりでも、反射による輻射振動が発生し、尚更余計な振動が付加されてしまいます。
また、沢山の素材を組み合わせるなどして、固有の音色を排除するのはいいのですが、
こちらも組み合わせ時に接点による不要な微振動ノイズが発生して、S/Nが悪くなります。

機器のエネルギーバランスや音色幅
高域:3
中域:7
低域:2
だったとします。

それをインシュレーターで
高域:2
中域:-2
低域:3
で、
全ての音域で「5」になるんです。
コレが「音色の付加」になるんです。
単に、1+1=2、3-2=1、のように、
音色を付加させることで答えを「フラット=5」にしようというものが多いようです。

しかし、本来はインシュレーターの音色を楽しむことの前に、
その上に乗せた機器の本来の音色を再現することが最優先です。
そうなると上記の表の
機器のエネルギーバランスや音色幅がそのまま表現するのが「ベスト!」なのですが、
機器がオール5でないことに気がつきます。(^_^;)

よく聞く話ですが…
「このインシュレーター、低域でないんだよね~」とか
「高域キツいね」とか
「低域よく出るね~」とか、
全て、音色の付加を加味した評価だということをアタマに入れておかないと駄目です。

要するに、
絵の具を足したり、水を加えて薄くしたりして、帳尻を合わせてるだけなんです。
それでは、機器の本当の音が見えてきませんよね。

そこで、インシュレーターもそうですが、ケーブルやラックなど、
全てのコンポーネントがオール5であることが、「本物のベスト!」ということになります。

極論を言えば機器の音色を優先するのではなく、
「ソフトに入っている演奏の音色」だけを優先したいんですよね。
なので、なるべくインシュレーターやケーブルで音色を付加させたくないんです。

なので、インシュレーターも徹底的に比較試聴と研究しているんです。(^^)v
コアでは創業以来数え切れないほどのインシュレーターを試聴してきました。
で、現在に至っています♪(^^)v

そうすることで、
機器選びやケーブル選びも凄く正確で素晴らしいものが探せるんです。
だから結果的に本物となり、末永くご愛用いただけるということになります。(*^_^*)

選び方を怠ると、たった1つのインシュレーターがシステムの音を食ってしまって、オーディオにとって命取りになることが多いのです。。

オーディオ機器はもちろんですが、アクセサリー1つ1つも徹底して吟味し、
理論的にも芸術的にも納得したものだけをお奨めしています。