オーディオスペースコア

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TAD業務用スピーカー試聴♪

2011-03-27 16:31:52 | ハイエンド試聴
TSM-2201-LRという小型モニターSPの試聴です。
プロ用のニアフィールドモニターの音は定位をチェックしたりするので中高域は鮮明です。
モニターなので細かい音質や音色的な話はしないでおきますね。

また設置状況もさまざまなものを対応しないといけないので、密閉型が多いです。
しかし、その副作用として低域が出にくいこと。

写真のようにDP1000の高いアンプで鳴らすと、密閉型は上手くなりません。


DP200程度で鳴らすと低域が少し出てきます。

密閉型の特徴は、タイムアライメント的に位相は揃いますが、空気バネの作用で周波数によってダンピング反応が違ってきます。
なので、結果的に位相特性は良くない場合が多いですね。
密閉型はDP100以下くらいのアンプで鳴らすと上手くなる傾向にあるようです。

バスレフタイプのSPは、空気バネの副作用を取り除くのにもポートがあるんですが、位相のコントロールが難しくなります。
密閉SPの難しさは、内圧と大気圧に差があるとどうしても空気バネの作用が出てしまい、周波数によって抑制がかかってしまいます。

どちらも利点欠点があるのですが、SPの場合アンプの組み合わせで大きく左右されますので、メーカーがヒヤリングチェックや実際の特性チェックにどういったアンプを使っているか?複数のアンプを使って設計しているかによります。


とある大手SPメーカーの設計に携わったことがあるんですが、そのときのアンプはマッキンだけだったのに驚いたことがあります。
他に2社アンプがあったんですが、どれも故障しているとのこと。
FFTアナライザーも予算の関係で無いとのこと。
そんなに大きな会社がFFTを持ってなくて、コアでは当時FFTを既に持っているって、少し愕然としました。(^_^;)

まあ、余談でしたが…

そういった、色んな視野で設計してるSPメーカーは少ないと思います。
何故分かるか?っていいますと、音を聴けば一発で分かりますね。(^_^;)

今回、TADの業務用ニアフィールドモニターを聴いて思ったんですが、こういう密閉モニター系のSPは音量を上げて空気バネの作用点が無視できればいいのですが、ホーム用として使うには少し難がありそうですね。
ホーム用で使うならDPの低いアンプで鳴らすことを薦めます。




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