海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

平敷兼七写真集『山羊の肺』

2009-10-08 17:44:41 | 読書/書評
 10月3日に亡くなった平敷兼七氏の写真集である。あらためてページを繰ってみれば、平敷氏がカメラによって創造した独自の世界が広がっている。特に素晴らしいのが「渚の人々」を中心とした人物写真だ。78ページの「私にジュースをおごってくれた女性〈コザ中之町二〇〇五〉」はドストエフスキーの小説から抜け出てきたようであり、82ページの「美尻毛原(ビジュウルモウバル)の卒業生(沖縄で最初の養護学校の卒業生)〈 . . . 本文を読む
コメント (1)