海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

旧暦の七月七日

2017-08-28 23:47:10 | 生活・文化

 28日は旧暦の7月7日で七夕だった。沖縄ではこの日に墓掃除をして、旧盆に備える。海上行動や山城さんの裁判など、参加したいのはいろいろあったが、体は一つしかないので墓掃除と実家の庭木の剪定作業を優先した。沖縄は9月3日から5日に旧盆を迎える。

 写真は3年前、2014年夏の辺野古の海の様子だ。フロートが設置されて海底ボーリング調査が始まったころで、海保の弾圧は厳しく、拘束されて巡視船に運ばれたカヌーメンバーもいた。白い抗議船の上でハンドマイクを持っているのが山城博治さん。当時は時々海上にも出て海保の弾圧に抗議していた。

 なぜ国家権力が山城さんに集中的な弾圧をかけているか。理由は明白だ。山城さんが本気で、辺野古でも高江でも基地建設を阻止しようとしてきたからだ。形だけの行動ではなく、実力で阻止しようと懸命になっていたからだ。その行動力と影響力を国家権力は恐れたのだ。

 辺野古新基地建設とを止めるには知事や国会、国連、民間の平和・環境団体、労働団体の活動など、多様な働きかけが必要だろう。しかし、何より大事なのは工事が行われている現場で、市民一人ひとりが本気で止めようと行動することだ。

 辺野古にも高江にもその志を持っている人は多数いる。それをもっと増やしていくことが問われている。新基地建設工事は止めることができる。強い意思を持った市民が数百名ゲート前に集まれば可能なのだ。ウンケーに戻ってくるウチナーぬウヤファーフージもそれを期待しているだろう。

 七夕の夜に山里勇吉の歌を聞いて寝る。

https://www.youtube.com/watch?v=dXZ_kQhCcQc

 ちびらーせん。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« どくろの絵の前の仮設道路工... | トップ | 風が強まるなか、仮設道路工... »
最新の画像もっと見る

生活・文化」カテゴリの最新記事