海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

ブーゲンビリア

2025-02-15 23:59:01 | 生活

 生垣のブーゲンビリアが咲いている。

 鋭い棘があり、こまめに選定しないと徒長枝が次から次に伸びるので、管理に手間がかかる。

 どんな植物でもそうだが、花を咲かせ、結実させるのは簡単なことではない。

 沖縄は冬でも植物が成長する。ジュウルクニチ(旧16日)で墓掃除に行ったら、思った以上に草木が茂っていて、除去するのに時間がかかった。

 繁茂するサシクサやギンネムを取り除きながら、つくづくと感じるのはジュウルクニチに墓参りする人が減って、管理する人がいない荒れた墓が目立つことだ。

 ヤンバル地域の少子化、過疎化の進行をまざまざと実感する。

 パカ(墓)やクチ(骨)、イーペー(位牌)、グヮンス(祖先)に対する思いは人それぞれだ。

 都会暮らしの知識人・文化人が訳知り顔で分析・解説しても、生まれシマで暮らしている人からすれば、遠い世界の人たちの説教にしか聞こえない。

 実際は誰もが抱えている深刻な問題のはずなのだが……。

 チャースガ、ウチナー?

 

 


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