海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

海上ヤードで石材投下に抗議

2025-02-12 23:34:57 | 米軍・自衛隊・基地問題

 12日(水)はカヌー5艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。

 カヌーチームは午前8時1分頃に松田ぬ浜を出発した。

 この日は午前中、南の風で予報よりも風と波が強かったが、K3護岸の近くまで漕いで平和丸に乗り込み、長島の間を抜けて大浦湾に出た。

 午前8時35分頃に入ってきたガット船は1隻で、海上ヤードの石材を積んでくる第65天神丸だった。

 A護岸の工事はまだ始まっていなかったので、海上ヤードの工事に抗議することにした。

 カヌー5隻でフロートを越え、天神丸がランプウェイ台船に接舷する際と、砕石の移しを始める際の2回に分けて抗議した。

 海上ヤードで砕石を投下するとき濁りが発生する。今日は午後、その調査も行っている。

 カヌチャ沖に停泊しているサンゴコンパクションパイル船(SCP船)2隻は、この時間帯には目立った作業が行われていなかった。

 写真で手前のSCP船は、ケーシングパイプ(中空管)の取り付けがまだ終わっていないようだった。

 軟弱地盤が水深90メートルの海底まで広がっているB27付近の海域に、10日に続きトレミー船が停泊していた。

 海底に砂を敷く作業が済みしだい、SCP船が移動してきてC1護岸の建設に向け、砂杭の打設を始めるのだろう。

 2023年12月14日付「沖縄建設新聞電子版」によれば、C1護岸は五洋建設、大成建設、國場組JVが237億7000万円で契約し、この海域に4万3000㎥の砂を敷き、SCP6,600本を打設する。

 海底に砂を撒くだけでも、そこに生きていた生物は死滅している。見えない海底で何が起こっているか。私たちは想像力を働かせないといけない。

 この新基地が完成するという10数年後、日本の少子化はどこまで進んでいるだろうか。

 こんな工事で予算を浪費して、将来世代が喜び、評価するだろうか?

 あんたら何を考えてたんだ?薄ら馬鹿か?と指弾されるのが目に見えている。

 新工事用ゲートから入ってきた生コンのミキサー車が、辺野古崎の埋め立て地に並んでいた。

 K5護岸ではL字型擁壁の建設が進められていて、型枠に生コンを圧送する作業が行われていた。

 波が高かったこともあり、カヌーによる行動は早めに切り上げた。

 午後は平和丸のみで出港し、大浦湾で行われている作業による濁りの調査が行われた。

 


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