海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

このバカげた工事で浪費される予算を新型コロナ対策や教育、福祉、育児、貧困対策などに回せば、どれだけの人が救われることか

2021-10-25 20:52:09 | 米軍・自衛隊・基地問題

 25日(木)はカヌー6艇と抗議船2隻(平和丸、不屈)で海上行動を行った。

 午前8時20分頃から33分頃にかけて、ガット船7隻(清明、第三十八ひなた丸、第八丸喜丸、聖嘉、進朋、第八高砂丸、國喜18)が大浦湾に入った。

 今日も辺野古側の埋め立てに使用される土砂が、1万数千トン規模で海上から運び込まれている。

 海保のゴムボートが規制するなか、カヌーチームと平和丸は航路付近で入ってくるガット船に抗議した。

 K8護岸で土砂の陸揚げをしているランプウェイ台船には、まだ大量の土砂が載っていたので、カヌーチームは平和丸に乗ってK9護岸に移動した。

 K9護岸ではランプウェイ台船1隻が接岸し、土砂の陸揚げを行っていた。

 大浦湾では現在、8隻のランプウェイ台船で土砂の陸揚げを行っている。残りの6隻の台船は空で、入ってきたガット船が土砂の移し替えを始めた。

 2隻目の台船の準備が整うまで時間がかかるので、カヌチャ沖のサンゴの移植現場に移動した。 

 カヌチャ沖では潜水中の黄色いのぼりを立てた作業船が停泊していた。

 砕いたサンゴや機材の入ったカゴを海底に置き、ダイバーが移植作業を行っているところだった。

 新しく作った抗議の横断幕を平和丸に張り、監視活動を行ったが、無残にサンゴが砕かれ、「移植」の名のもとに埋め立て予定地から排除されている。

 こんな作業にお墨付きを与えている御用学者には、良心のかけらもないのだろう。作業をしている者たちも、金が儲かれば何をしてもいいのか。

 午前11時8分頃、K8護岸のランプウェイ台船の入れ替えに合わせてオイルフェンスを越え、土砂陸揚げに抗議した。

 新型コロナウイルスの感染が収まっているので、抗議行動も通常の体制に戻っている。

 目の前で工事が進んでいくのを見ていると怒りが込み上げる。このバカげた工事で浪費される予算を新型コロナ対策や教育、育児、福祉、貧困対策などに回せば、どれだけの人が救われることか。

 午後は辺野古、豊原、久志地域に衆議院選挙のチラシ配布を行った。チラシには「政権交代」の文字が大きく記されていた。ぜひとも実現したいものだ。

 午後2時13分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 K8・K9護岸から運ばれてきた土砂が②工区と②-1工区に投入され、嵩上げ作業が行われていた。

 午後2時35分頃、瀬嵩の海岸から大浦湾の様子を見た。K8・K9護岸ともに土砂の陸揚げが続けられていた。

 午後から新たにガット船3隻(美鍛丸、松龍丸、第二十八旭丸)が大浦湾に入っている。今日1日で10隻ものガット船が入ったことになる。

 N2護岸では被覆ブロックの設置作業が行われているようだった。

 


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