10日は大浦湾での着工から1年ということで、「1・10 大執行NO!海上大行動」を瀬嵩の浜近くの海で行った。
本来はA護岸の建設現場付近で行う予定だったが、天気予報で波風が強まるとのことで、場所を変更することになった。
カヌーや抗議船の数も減らさなければならなかったが、それでもカヌー20艇と平和丸、ゆがふ世の2隻が海に出て、波の穏やかな瀬嵩の浜近くで集会を開いた。
午前9時半にカヌー20艇が瀬嵩の浜を出発し、集会を開く隣の浜の方に移動した。
午前10時から40分ほどの集会で、主催者を代表してヘリ基地反対協の仲本さんが挨拶をしたあと、反戦・平和を願う鐘を鳴らし、オール沖縄会議事務局長の福元さんが連帯の挨拶を行った。
続けて、集会参加者の一言アピールが続き、声明文が読み上げられた。
私も一言アピールで発言したが、沖縄戦から80年、1995年の米兵3人による性暴力事件から30年、延々と沖縄で繰り返される米兵の犯罪を糾弾した。
沖縄は日米安保の生贄なのか?沖縄に犠牲を強要して成り立つ日本の「平和」とは何なのか?
1995年の事件が起こった金武町は、辺野古から車で半時間もかからない。事件現場の近くに新たな海兵隊の基地を造ろうとし、沖縄の「負担軽減」を口にできる政治家は、被害者の痛みや苦しみを考えたことがあるのか。
沖縄で米兵の犯罪が繰り返されるのは、米軍基地が集中しているからだ。「辺野古が唯一の選択肢」と自公の政治家が口にし、沖縄の中で米軍基地をたらい回しするのは、米兵の犯罪を沖縄の中に押し込めておきたいからだ。
そうやって自分たちは安全地帯にいて、日米安保体制で守ってもらおうと虫のいい幻想を抱く。
実際にはいいように米国にあしらわれ、金をむしり取られて米国の覇権維持に利用されているだけだが、奴隷根性がしみ込んだ日本の政治家や官僚は、日米地位協定の改定すら求めることができない。
去年の11月に性暴力事件を起こした海兵隊員は、県警に逮捕もされず基地の中にいる。敗戦から80年が経とうというのに、こんな国が他にあるのか。
集会を開いている間、いつもは行われている大浦湾での工事が止まっていた。
今日は沖縄も寒い1日だったが、海上集会を開いた甲斐があった。