海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

芸能奉納 「十七八節」

2009-06-16 00:33:01 | 2009年 南洋群島慰霊墓参団
 琉球古典音楽の重鎮で人間国宝の照喜名朝一氏は、「十七八節」にのせて自ら創作した琉歌を歌われた。

 戦世に命    いくさゆにいぬち
 失たる御霊   うしなたるみたま
 極楽や永久に  ぐくらくやとぅわに
 平和御願    へいわうにげ

 司会が琉歌を二度読み上げて照喜名氏を紹介し終えたとき、おきなわの塔のまわりの木々で鳥の鳴き声が響いた。沖縄では亡くなった人の魂は、鳥や蝶に姿を変えてこの世を訪ねて来ると言われている。墓参団に参加した遺族は、むるちちがちょーさや(みんな聴きに来ているな)と思ったことだろう。
 鳥の声が止み、静かに歌が始まった。
 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 芸能奉納 「鎮魂の舞い 平... | トップ | 芸能奉納 「加那ーよー天川」 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
群蝶の舞い (黒蝶真珠)
2009-06-16 23:30:52
 確かラジオのパーソナリティーの上原直彦さんが何かに書いていたと記憶していますが、南洋の戦後33回忌の法要の時にも今回同様2機のチャーター機で、戦後最大の慰霊祭が挙行され、そのテニアンの慰霊祭の時に、海から夥しい数の蝶が飛んで来て乱舞したとの報告がありました。
 連日のレポートごくろうさまです。写真やテープ起こしの報告まであり、記念的な式典が臨場感たっぷりに伝わってきます。
返信する

2009年 南洋群島慰霊墓参団」カテゴリの最新記事