8日(火)は午後から本部港塩川地区での抗議行動に参加した。途中、午後1時55分頃に安和の琉球セメント桟橋の様子を見ると、ガット船・國喜18が接岸し、土砂の積み込みが行われていた。
午後2時4分頃、本部港塩川地区に行くと南側岸壁にランプウェイ台船2隻、北側岸壁に1隻が接岸し、土砂の積み込みを行っていた。
南側岸壁には呉屋5号と7号が接岸していた。ベルトコンベヤー2台のうち1台が故障し、この日の午前中に修理が行われたが使用はされず、ダンプカーがランプウェイ台船に直接乗り込む旧来のやり方で土砂を積み込んでいた。
しかし、ベルトコンベヤーが置かれているため、土砂を積んだダンプカーが待機したり、方向転換する場所が以前より狭まっている。そのため、稼働できるダンプカーの数も少なく、抗議行動と相まって土砂の積み込みが大幅に遅れていた。
ベルトコンベヤーの作業員も暇を持て余し、仮設テントの下でのんびりしていた。
以前なら、午前9時半頃には南側岸壁から1隻目のランプウェイ台船が土砂を積み終えて出港していた。今日は南側岸壁で1隻目が出港したのが午後4時4分頃だった。
南側の岸壁でランプウェイ台船・呉屋5号と7号に積み込まれていたのは、岩ずりというより赤土の山にしか見えない代物だった。こんな劣悪な「岩ずり」でも、沖縄防衛局は相場より高く買い取っている。使われる金は私たちの税金であり、ぼろもうけするのは利権に群がる企業だ。
新型コロナウイルスの影響で仕事を失い、貧窮に苦しむ人も多い。一方で、辺野古新基地建設やオリンピックの利権を手にし、法外な金を手にしている者たちもいる。何をやっても言っても現実は変わらない。無力感に打ちひしがれ、泣き寝入りする市民を奴らは鼻で笑っている。
土砂積み込みを担っている作業員の中にはマスクをしていない人も目立つ。新型コロナウイルスの感染防止について、沖縄防衛局はどういう指導をしているのだろうか。無責任極まりない。
土砂の積み込みが遅れていたのはベルトコンベヤーの故障のせいばかりではない。市民有志による抗議行動によって、工事車両が思うように進むことができず、あちこちで渋滞が引き起こされていた。
私は短時間しか参加していないが、連日安和や塩川、辺野古で早朝から長時間にわたり抗議行動がとりくまれている。それがあるのとないのとでは大きな違いが生じる。現場に来て自分で確かめればよく分かる。
新型コロナウイルスの感染対策の基本を徹底すれば、本部港塩川地区での抗議行動はいくらでもできるし、かつ、成果は確実に出せる。
北側岸壁では大型のランプウェイ台船・第五明豊丸への土砂積み込みが行われていたが、ここでも抗議行動がとりくまれた。
第五明豊丸は午後3時20分頃出港した。そのあと東栄三号が着岸したが、少量の土砂を積み込んだだけで、午後4時51分頃に作業が終了した。