海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

辺野古新工事用ゲート前での抗議行動と埋め立て・大浦湾の工事状況

2025-02-04 22:23:35 | 米軍・自衛隊・基地問題

 4日(火)は午前11時52分頃、名護市辺野古の新工事用ゲート前に行き、この日2回目の資材搬入に対する抗議行動に参加した。

 37人の市民がゲート前に集まり、座り込みやプラカードを掲げ、機動隊に強制排除されるまで工事車両を止めた。

 工事車両の先頭がゲート前に来たのが午前11時54分頃。市民が全員排除されて資材搬入が始まったのが、午後12時18分頃だった。

 生コンのミキサー車に続いて荷台が空のダンプ・トラックが入り、大浦湾を埋め立てる仮置きの土砂、N1・N2護岸工事の砕石、汚濁防止膜、美謝川から運ばれてきた土砂などが搬入された。

 メディアは朝からヤマトゥの大雪の状況を伝えていたが、沖縄も寒い1日だった。

 埼玉県で発生した道路陥没事故をめぐって、老朽化や劣化した下水道管の問題が指摘されている。

 下水道管だけでなく、道路や橋など社会資本の老朽化の問題は以前から指摘されているが、対処するにも予算と人が足りないのが日本の現実だ。

 少子高齢化の進行は、この問題をさらに困難にしていく。辺野古新基地建設に予算を浪費する余裕などないのだ。

 莫大な予算をかけて辺野古新基地を造っても、基地は何も生産しないし、雇用も生み出さない。沖縄島北部地域の過疎化が進むだけだ。

 午後12時43分頃、工事車両がすべて入り、市民はゲート前でデモ行進とシュプレヒコールを行って2回目の抗議行動を終えた。

 午前11時48分頃、新工事用ゲート近くから大浦湾の様子を見た。

 この位置からは、サンドドレーン工法で軟弱地盤の改良工事を行っている作業船2隻の様子が見える。

 比較的陸地に近い浅い海域で工事が行われている。

 午後1時33分頃、豊原の高台から辺野古側埋め立て工区の様子を見た。

 新工事用ゲート入ってきたダンプトラックや、K8護岸で陸揚げしてきたダンプトラックが土砂を下ろす作業を続けていた。

 大浦湾には軟弱地盤の改良工事を行うサンドコンパクションパイル(SCP)船が4隻停泊していて、現在、陸地に近い側の2隻が工事を行っている。

 A護岸の鋼管矢板の打ち込み作業が再開されていた。

 この日は朝、仮置き用の土砂を運ぶガット船3隻(marumasa6号、美鍛丸、聖嶺)、海上ヤード建設の砕石を運ぶガット船1隻(第65天神丸)、トレミー船用の砂採取・運搬船2隻(marumasa1号、太海丸)が大浦湾に入り、積み替え作業を行っていた。

 トレミー船の横にはmarumasa1号が接舷し、海底に砂を撒く作業を行っていた。

 太海丸はベルトコンベヤーでデッキバージに砂を移していた。

 海上ヤードでは砕石の投下が行われていた。

 粉塵が舞い上がっているが、本部の砕石場を出る時、ダンプトラックは積荷の砕石を洗ってはいる。

 しかし、本部港(塩川)でデッキバージに砕石を下ろし、沖でガット船に積み替える。さらに大浦湾ではまたデッキバージに積み替える。そのつど砕石はぶつかり、粉塵が生じる。

 本部の鉱山出口で砕石を洗っても、積み替えで生じた粉塵がこれだけ出るのだから効果はない。

 N2護岸では、新工事用ゲートから搬入された砕石を投下する作業が行われていた。

 今日は風が強く、海上での抗議行動は中止となった。

 冬の寒いなかでの抗議行動は厳しいが、ゲート前や海上、安和、塩川、宮城島など各地で頑張りましょう!

 


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