5月31日(日)の塩川沖の様子。インターネットを見ると、夜の11時過ぎてもガット船は移動していない。明日は週明けで6月に入るが、新聞報道を見ると、県議選以外にも米軍との調整など、工事を再開しにくい理由があるようだ。
羽地内海のランプウェイ台船も動けないでいる。5月は1日も稼働しないで終わる。このままの状態が続けばいいが、県議選が終われば、沖縄防衛局はすぐにでも再開したいだろう。
沖縄は5月の1か月間、新型コロナウイルスの新たな感染者が出なかった。ただ、6月以降、観光客が増えて人の移動が活発になれば、外から新型コロナウイルスが持ち込まれるだろう。かといって、観光客を増やさないと沖縄経済が立ち行かないジレンマがある。
沖縄内で感染者が増えれば、工事関係者からも再び感染者が出て、今度は米軍基地内で二次感染が広がる可能性がある。また、最大の感染国である米国から移動してきた米兵を通して、沖縄に感染が広がる可能性もある。航空母艦で感染が広がり、機動部隊が動けなくなるお粗末な軍隊なのだ。
5月15日に新基地建設問題を考える辺野古有志の会とティダの会で沖縄防衛局に要請したが、日本政府は辺野古新基地建設を断念して、莫大な予算を医療や介護、雇用、教育、研究など、新型コロナウイルス対策に回すべきだ。
北九州市の状況を見ていると、沖縄だっていつ第2波が来るか分からない。那覇空港でチェックするにしても、不顕性感染者をどうやって見つけるのか。名護市内を見ていても、商業施設内でマスクをしていない人が結構いる。気のゆるみ、が言われるが、長期間にわたり緊張を強いられる生活に、人はどれだけ耐えられるだろうか。
新基地建設のために予算と労力を費やしている場合ではない。沖縄も日本全体もそんな余裕はないはずだ。今の医療態勢で沖縄島北部や離島地域は、第2波に耐えられるのか。北部地域で感染者が5人、10人と出たら対応できるのか。地域住民の命がかかっているのだ。国や県はどう対処しているのか。