海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

大浦湾で海上ヤードへの砕石投入とサンドコンパクション船に抗議

2025-01-22 21:47:09 | 米軍・自衛隊・基地問題

 22日(水)はカヌー5艇と抗議船1隻(平和丸)で海上行動を行った。

 カヌーチームは午前8時3分に松田ぬ浜を出発した。航路近くで平和丸に乗り込み、長島の間を抜けて大浦湾に出た。

 沖の方には大浦湾に入ろうとするガット船などの船影が見えたが、サンドコンパクションパイル(SCP)船の状況確認と抗議を優先し、K9護岸の方に向かった。

 途中、カヌチャ沖に停泊するサンドコンパクションパイル船の横を通る。2枚目の写真の手前がそれで、あおみ建設株式会社のKSCーK75というSCP船。

 奥に見えるもう1隻のSCP船は株式会社不動テトラの第31不動号。20日の本ブログで、一部報道でサンドドレーン船とあったのでその通り書いたが、こちらもSCP船だった。

 平和丸でK9護岸の近くに行き、第31不動号の様子を見た。すでにバイブロハンマーには3本のケーシングパイプ(鋼管)が取り付けられていて、その試運転や点検が行われているようだった。

 A護岸の建設を行っていたクレーン付台船とバージ船が第31不動号に横付けされているのは、ケーシングパイプを取り付けるためだったようだ。

 第31不動号の動きが止まっていたので、海上ヤードの方に移動し、石材の投下に抗議した。

 ランプウェイ台船の上に載っているのは、半分は砕石で残り半分は細かい砂利や粉のような物。

 天気が良く、乾燥しているので粉塵が舞い上がっていた。

 海保のゴムボートに乗せられ移動している間、海底の砂地が透けて見える。手付かずの自然が残っていた海が、日々投下される石で破壊されているのだ。見ていてやりきれない。

 カヌチャ沖で解放されたあと、再びK9護岸近くに戻り、SCP船・第31不動号に抗議した。

 逆光で見にくいが、黄色いバイブロハンマーの三つともケーシングパイプが付けられ、上下させて点検を行っていた。

 海保に拘束されてゴムボートで移動する時、カヌチャ沖に停泊しているSCP船・KSCーK75のそばを通る。

 第31不動号の準備が整ったら、K9護岸近くに移動して、ケーシングパイルの取り付けなどを行うのだろう。

 この日はガット船3隻(第百三十六伊勢丸、聖嘉、憲洋)と砂採取運搬船(太海丸)が大浦湾に入った。

 ガット船はランプウェイ台船に土砂を積み替え、太海丸はデッキバージに横付けして砂を移していた。

 運ばれてきた土砂はK8護岸で陸揚げされ、辺野古側埋め立て工区に仮置きされている。

 K7護岸では消波ブロックの設置が行われていた。

 反対運動も長期化すると、続けるだけでも大変だ。

 しかし、この島で暮らす者は軍事基地がもたらす被害から逃れることはできない。

 基地に賛成しようが無関心であろうが、事件・事故は人を選ばない。

 明日の被害者、犠牲者が自分や家族、友人ではない、という保証はない。

 抗議行動はボランティアであり、金もかかれば時間もかかるが、無力感に浸って何もしなければ、状況はさらに悪くなる。

  知らんぷーなーやならんしが。

 


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