ゲート前で座り込みをやっていると、沖縄防衛局員が喚き始めることで、資材を積んだ作業車が近づいているのが分かる。沖縄県警や民間警備会社・アルソックの後ろに隠れ、臆病さを丸出しにしている分、ハンドマイクで強がって声を張り上げている。辺野古新基地建設を進めている先兵たちだ。
現場に出ている沖縄防衛局員の大半はヤマトゥンチューだが、何年か沖縄で勤務すれば他府県に移っていくのだろう。米軍基地の被害もしょせんは他人事だ。
彼らは沖縄への基地押しつけ=構造的差別を支えている先兵でもある。日本「本土」の安全のために沖縄を犠牲にする。沖縄を捨て石にする構造は72年前と何も変わっていない。
ゲート前で県民集会が開かれる時には、キャンプ・シュワブの検問所付近で遠巻きに集会の様子を眺めている。米軍に奉仕するのが役割の彼らの給料も我々の税金から払われている。米兵や元米兵による犯罪の犠牲者に対し、少しは後ろめたさや申し訳ないという気持ちを持つことがあるだろうか。