海鳴りの島から

沖縄・ヤンバルより…目取真俊

非常事態宣言下での工事再開は許されない

2020-05-01 23:59:07 | 米軍・自衛隊・基地問題

 5月に入った。1日は午前11時半頃に瀬嵩の森から、大浦湾の様子を見た。工事が中断してガット船やランプウェイ台船など、埋め立て作業を行う船舶が姿を消し、大浦湾はいたって静かだ。民間の警備船やウミンチュの警戒船が、それぞれ3隻ほど停泊し、浮き桟橋付近では海保のゴムボート2隻が動いていた。

 そのあと豊原の高台に回ったが、工事用ゲートは閉まったままで、辺野古側の埋立工区も作業は中断したままだ。②-1工区に3~4人の人影があったが、何をしているかは分からなかった。

 安倍政権は5月6日後も、1か月をめどに緊急事態宣言の期間を延長するようだ。当然、沖縄防衛局の工事中断も1か月延長しなければならない。6月7日には沖縄県議会議員選挙がある。緊急事態宣言が終わらないうちに工事を再開すれば、その非常識ぶりが県民の反発を呼び、選挙にも影響を与えるだろう。

 沖縄はもうすぐスーマンボースー(梅雨)に入る。6月に入れば台風が発生し、沖縄の海にも影響を与える。新型コロナウイルスによる中断は、沖縄防衛局にとって想定外だっただろうが、雨が降れば安和のベルトコンベアーは赤土が詰まってトラブルを起こし、台風が接近すれば時化で海上作業は行えない。

 沖縄防衛局の計算通りに事は進まないし、進ませてはならない。

 

 


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