天下御免! ○○に物申すより転載します。
このところ円高で23日朝、ニューヨークで78円半ばであった。
マスコミは円高になるとパブロフの犬のように輸出産業が打撃を受けるといい、
わが国の経済がつぶれるのではないかと思わせる報道をする。
急激な為替の変動は一時的な混乱をもたらすだろうが、わが国の経済はそれほど脆弱だろうか。
第一、わが国の経済が輸出依存であるということが間違いであることは以前もグラフで示した。
わが国の輸出依存度は15パーセント弱、それより低い主要国は米国ぐらい。
ドイツ、中国、韓国は30パーセント台の半ばだ。この国々を輸出依存というならばわかるが、
わが国を輸出依存というなら輸出依存でない国はどこだろう。
為替変動の影響は中国や韓国が大きいことは明らかで、彼らは自国通貨安政策に躍起になっている。
グローバル市場に価格で勝負しているからだ。
小生が子供の頃、1ドルは360円の固定相場であった。
その後、ニクソンショックがあり、プラザ合意があり、いまの80円を切るところまできた。
約40年で4・5倍以上の円高だ。
この間にわが国の輸出は減ったのかといえば、逆に大幅に増えている。
円高にもかかわらず、輸出競争力が上がったということだ。
輸出が増えたといっても内需も増えているので輸出依存が上がったわけではない。
国内市場も大きくなっている。
では、なぜ輸出競争力が付いたのかといえば、品質の向上にあるだろう。
オイルショックが契機だと思うが、大量生産から高性能、高機能へ向かったのだと思う。量より質だ。
新製品の開発には他社の真似のできない性能、機能を、消費者の手の届く価格で提供する。
それには生産技術の向上、新素材や部品の開発、徹底した無駄の排除、省エネなどさまざまな努力を必要とした。
小生の設計部門で働いた経験の実感だ。
下請けなどという言い方をされるけれども、中小、零細の部品メーカーなどは高い技術を有するところがあり、
わが国の製造業の大きな柱となっている。こうした企業はわが国独自に発達しているし、国の財産だと思う。
今回の大震災でわかったことは東北にはこの種の企業が多かったことだ。
その被害のために大手メーカーの生産に支障をきたした。
それはわが国のみならず、GMやアップルなども影響を受けた。
マスコミの持ち上げるサムスンなども部品供給で困っているのではないか。
韓国はサムスンや現代自動車といったところが世界市場に輸出をしている、わが国も見習おうなどといっているが、
韓国は輸出が増えてもわが国には対しては赤字になる。
これはわが国から資本財、生産財を輸入して、消費財を輸出する構造だからだ。中国も同じ構造になっている。
わが国の強みはモノ造りにある。それもよその国にないものを造るところにある。
消費財はすぐに価格競争力の問題になる。
生産財、資本財は個人ではなく企業が購入するので、価格より性能、納期、数量など非価格競争力がものをいう。
マスコミの目にとまらないところが強い。
また、原発や高速鉄道、火力発電、さまざまなプラントなどにも強みがある。
橋梁やトンネル掘削などの技術もある。
このようなわが国の強みを政治が消している。
民主党政権は科学・技術についての理解というか、考えがないのではないようにみえて仕方がない。
経済成長、産業などを考えることが少ないからではないか。
わが国の技術を使いこなす政権がわが国の復権をなすのではないか。
民主党にはできないし、マスコミの報道も期待できない。
このところ円高で23日朝、ニューヨークで78円半ばであった。
マスコミは円高になるとパブロフの犬のように輸出産業が打撃を受けるといい、
わが国の経済がつぶれるのではないかと思わせる報道をする。
急激な為替の変動は一時的な混乱をもたらすだろうが、わが国の経済はそれほど脆弱だろうか。
第一、わが国の経済が輸出依存であるということが間違いであることは以前もグラフで示した。
わが国の輸出依存度は15パーセント弱、それより低い主要国は米国ぐらい。
ドイツ、中国、韓国は30パーセント台の半ばだ。この国々を輸出依存というならばわかるが、
わが国を輸出依存というなら輸出依存でない国はどこだろう。
為替変動の影響は中国や韓国が大きいことは明らかで、彼らは自国通貨安政策に躍起になっている。
グローバル市場に価格で勝負しているからだ。
小生が子供の頃、1ドルは360円の固定相場であった。
その後、ニクソンショックがあり、プラザ合意があり、いまの80円を切るところまできた。
約40年で4・5倍以上の円高だ。
この間にわが国の輸出は減ったのかといえば、逆に大幅に増えている。
円高にもかかわらず、輸出競争力が上がったということだ。
輸出が増えたといっても内需も増えているので輸出依存が上がったわけではない。
国内市場も大きくなっている。
では、なぜ輸出競争力が付いたのかといえば、品質の向上にあるだろう。
オイルショックが契機だと思うが、大量生産から高性能、高機能へ向かったのだと思う。量より質だ。
新製品の開発には他社の真似のできない性能、機能を、消費者の手の届く価格で提供する。
それには生産技術の向上、新素材や部品の開発、徹底した無駄の排除、省エネなどさまざまな努力を必要とした。
小生の設計部門で働いた経験の実感だ。
下請けなどという言い方をされるけれども、中小、零細の部品メーカーなどは高い技術を有するところがあり、
わが国の製造業の大きな柱となっている。こうした企業はわが国独自に発達しているし、国の財産だと思う。
今回の大震災でわかったことは東北にはこの種の企業が多かったことだ。
その被害のために大手メーカーの生産に支障をきたした。
それはわが国のみならず、GMやアップルなども影響を受けた。
マスコミの持ち上げるサムスンなども部品供給で困っているのではないか。
韓国はサムスンや現代自動車といったところが世界市場に輸出をしている、わが国も見習おうなどといっているが、
韓国は輸出が増えてもわが国には対しては赤字になる。
これはわが国から資本財、生産財を輸入して、消費財を輸出する構造だからだ。中国も同じ構造になっている。
わが国の強みはモノ造りにある。それもよその国にないものを造るところにある。
消費財はすぐに価格競争力の問題になる。
生産財、資本財は個人ではなく企業が購入するので、価格より性能、納期、数量など非価格競争力がものをいう。
マスコミの目にとまらないところが強い。
また、原発や高速鉄道、火力発電、さまざまなプラントなどにも強みがある。
橋梁やトンネル掘削などの技術もある。
このようなわが国の強みを政治が消している。
民主党政権は科学・技術についての理解というか、考えがないのではないようにみえて仕方がない。
経済成長、産業などを考えることが少ないからではないか。
わが国の技術を使いこなす政権がわが国の復権をなすのではないか。
民主党にはできないし、マスコミの報道も期待できない。