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BSフジと時代劇専門チャンネルが制作した藤沢周平作品「三屋清左衛門残日録」。
今年の2月にBSフジにて放送された作品。
ここまで、見る機会を逸していた。
19日(月)夜、時代劇専門チャンネルにおいて、やっと見ることができた。
主演は北大路欣也さん。
脇を固める伊東四朗さん、中村敦夫さん、渡辺大さん、麻生祐未さん、優香さんたち。
庄内平野をこよなく愛した藤沢周平氏、東北の小藩・海坂藩(架空の藩)を舞台にした作品が多い。
今回の作品も海坂藩と思っていたが、東北の小藩とある。
先代藩主の用人として勤めていた三屋清左衛門(北大路欣也)は、藩主が亡くなり現藩主に替わったことを機に子息に家督を譲り、隠居願を申し出た。
52歳で隠居の身となった清左衛門。
日々安穏と思っていたが、友の町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)と会うたびに佐伯の抱える事件などに関わることとなった。
隠居の身軽さから、次第に藩を二分する陰謀渦巻く大きな事件へと、身を置くこととなる。
日々の出来事を綴る残日録。
その中にもいろいろと書き込んでいる。
義父の清左衛門を支える嫁の里江(優香)、夫の又四郎から隠居の父にお金などでも不自由させないよう諭されている。
隠居の身の清左衛門と嫁の里江の会話、ここでもいいシーンが流れる。
花房町の小料理屋「涌井」に集う町奉行・佐伯と清左衛門。
その小料理屋を切り盛りしている女将・みさ(麻生祐未)、この2人のために美味しい料理を出している。
我が家は「サラリーマンNEO」以来、麻生祐未さんの大ファン・・・。
楽しく見ることができた。
朝田派と遠藤派の確執。
陰謀を企てる筆頭家老・朝田弓之助(金田明夫)、その朝田派であった成瀬喜兵衛(中村敦夫)は、思わぬ陰謀の核心に迫る秘密の一部を知ってしまった。
日々、朝田一派の監視のもと、ボケ老人を演じる喜兵衛。
泥水をすするなど思いもよらぬ汚れ役を演じる中村敦夫さん、その演技には瞠目せざるを得ない。
剣の達人であった喜兵衛、遠藤派に通じる清左衛門との密会を企てる。
その喜兵衛を遠藤派の家老・遠藤家に案内する。
朝田派は、誰の毒殺を企てているのか。
遠藤派の巻き返しはあるのか。
その時、清左衛門はいかなる活躍をするのか。
友の町奉行・佐伯は・・・。
99分間があっという間に終わってしまった。
その後編ともいえる、続編の制作が決定したとのこと。
既に制作されていたものと思っていたら、来春までのお楽しみらしい。
主演の北大路欣也さん、さすがの貫禄だった。
このドラマを見終えたあと、何と、父上の市川右太衛門さんの代表作「旗本退屈男」が放送されていた。
58年も前の作品とか。
当方が小学生時代の頃である。
夢中で観ていた東映時代劇映画。
往年の東映時代劇スターが勢揃い。
これには・・・拍手喝采。
懐かしい映画だった。(夫)
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