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去る7日(金)午後8時からNHKBSプレミアムでスタートした「雲切仁左衛門4」(主演:中井貴一、全7回)、独特のテーマソングが流れると思わずゾクゾクする。
賊が主役だけに・・・ゾクゾク。
てなわけではないが。
いずれにしても、NHKと松竹京都撮影所がタイアップしたこのドラマも、第4シーズンに入っている。
初回の「雲切仁左衛門」は、2013年10月放送だったから、あれからかれこれ5年が経過している。
さすがは、巨匠・池波正太郎先生の小説である。
当該小説は、前編後編なのでドラマの上では、「雲切仁左衛門2」で完結している。
ところが、あまりの出来栄えと人気を博したことから、池波小説の神髄を踏襲して「雲切仁左衛門3」(2017)が制作された。
池波先生が御健在だったなら、既に完結した物語を制作することはできなかったかも知れない。
それ故に脚本家の諸先生は、池波小説の狙いをゆがめないよう書き込まれ、ドラマ化されているものと思われる。
本格的な時代劇のめっきり少なくなってしまった昨今、映像美と時代考証がしっかりしており、時代劇の立ち居振る舞いが出来ているこのドラマは見ごたえもある。
今年の大河ドラマ、巨額の制作費が掛かっているが、時代劇らしさが希薄であり面白みに欠ける。
そのため、松竹京都撮影所の職人集団が作り上げる本格的な時代劇だから輝きが違ってくる。
雲霧一党のおかしら・仁左衛門を演じる中井貴一さん、火付盗賊改方長官・安倍式部を演じる國村準さんの熱のこもった演技。
この裏と表の世界に生きる双方の集団の絡みが縦糸に描かれ、虚実織り交ざった人間模様が醸し出されている。
これは、まさに池波小説の神髄でもあるこのフレーズでもある。
「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。善事をおこないつつ、知らぬうちに悪事をやってのける。悪事をはたらきつつ、知らず識らず善事をたのしむ。これが人間だわさ」(鬼平犯科帳より)
盗人(ぬすっと)の雲切仁左衛門(中井貴一)が、主人公でも共感できるのはまさに上記のフレーズにあるからであろう。
一方、正義の味方ともいえる火付盗賊改方長官・安倍式部(國村準)にも共感が持てることにもつながっている。
何といっても、原案である池波小説の人間味豊かな表現力とドラマ展開の醍醐味に尽きるものと思う。
来月半ばころまで、大いに楽しみたい。(夫)
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