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2025年には、700万人に達すると云われている認知症患者。
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に達する“2025年問題”とされている頃である。
つまり、団塊の世代が認知症患者を底上げするということなのであろう。
懸念されているのは、認知症の大部分であるアルツハイマー型認知症と思われる。
当該認知症とは、現代医学をもってしても完治させることのできない病であり、世界各国の大きな問題でもある。
過去には、せめてアルツハイマー型認知症の進行を遅延させる薬の開発が急がれていたが、1997年エーザイが世界初の治療薬「アリセプト」を開発し発売している。
これは画期的なことだったらしい。
根本的な治療はできなくても、進行を遅らせることができるので、世界から称賛されたとか。
そのような中で、次世代アルツハイマー型認知症治療薬の開発について、エーザイをはじめ、メガファーマ(巨大製薬会社)と呼ばれている米ファイザー、スイス・ロシュ、スイス・ノバルティスなども研究開発に心血を注いでいたらしい。
ところが、膨大な研究開発予算を掛けても先が見えないようで、開発中止が相次いだとのこと。
一方、世界初のアルツハイマー型認知症治療薬「アリセプト」を手掛けたエーザイでは3剤の薬の開発を進めていたが、3月以降2剤の開発中止を決断したとの報道。
残りの1剤に一縷の望みをかけているらしいが、アルツハイマー型認知症の家族や患者などから落胆の声も聞こえているとか。
NHK総合のある番組の中で、「アリセプト」開発に執念を燃やした研究者の方が出演していた。
口では云えないくらいの苦労の末に開発されたものらしい。
開発の主軸を担われた研究者の方は、既に退職され京都大学内にベンチャー企業を立ち上げて、次世代アルツハイマー型認知症治療薬開発に執念を燃やしてらっしゃるとのこと。
人間が壊れてゆくこの病。
一刻も早い完治薬が開発されんことを願っている。(咲・夫)

(出典:ダイヤモンド社 公式HP 抜粋)
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