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最終回の見えて来たNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。
先日の第40話では、松永久秀(吉田剛太郎)が織田信長(染谷将太)を見限って、織田軍と一戦を交えて大切にしていた茶器と共に潔く散って行く。
そのようなストーリーであった。
今回のドラマの中では、従来のように信長が何としても手に入れたい“平蜘蛛(茶釜)”を久秀が道連れに爆死するのではなくて、明智光秀(長谷川博己)に預けると云う突拍子もない筋立てになっており、いささか勝手が違っていた。
なるほど、今回の光秀は従来の三日天下の謀反人としての光秀像と違って、一途で義理堅く頭の切れるいわゆる切れ者として描かれている。
勿論、主人公だから・・・。
ところで、ドラマのクライマックス“本能寺の変”はなぜ起きたのか。
一体何が原因で光秀は主君を討ったのか。
陰で糸を引くものがいたとか、感情的になって突発的に行ったとか。
天下万民のため思い上がっている信長を殺めなければと決断したとか。
さまざまな説が流布しているが、本当のところは分かっていないのであろう。
今回の光秀像は信長との主従関係よりも、かつての友とも云える久秀の心を大事に思っているよう描かれている。
光秀が若かりし頃、堺にて鉄砲をはじめて見て以来、ついに久秀から鉄砲を譲り受けた恩をいつまでも忘れない義理堅さが垣間見られる。
久秀の命とも云える“平蜘蛛”を預かることとなり、そのことを信長から問い詰められてもしらを切った光秀、これが原因で信長が密かに怒りだすのであろう。
主従関係よりも恩義のある友を優先したことが、本能寺の変へと歴史の動く導火線に点火された。
それこそが”くせ者”の久秀が死を前にして放った策略であろう。
つまり、光秀の手を借りて信長を討たせる・・・と、云う。
「一途で義理堅く、頭の切れるいわゆる切れ者」として描かれた光秀、土壇場で久秀の蜘蛛の糸に絡めとられ本能寺の変へと突き進む・・・のであろう。
あと、3話が楽しめる。(夫)

(出典:NHK公式HP抜粋)
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