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アル・カポネ、米国の超有名なギャングのボス。
数あるカポネを題材の映画、取り分け主演:ケビン・コスナー、出演:ロバート・デニーロ、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシアなどの名優が競演の「アンタッチャブル」(1987)は最高に面白く見入ったものである。
禁酒法時代の暗黒街を牛耳ったアル・カポネ、非情なまでの所業の数々。
シカゴの警察や裁判所までも買収し何でもありの闇の世界。
その巨悪に毅然と立ち向かう財務省の捜査官とその仲間たち、鮮烈な映画でもあった。
それから30数年後に製作された映画「カポネ」、これはこれでいい出来栄えになっており、あの極悪非道のギャングのボスの晩年が描かれていた。
暗黒街の顔役のアル・カポネ、20年の刑期を終えた晩年。
妻と大邸宅で悠々自適の暮らしのはずであったが、梅毒による認知症を患い、現実と悪夢の境界域も分からなくなっていた。
徘徊、脱糞、誰かに殺められるとの妄想、どれが現実の世界なのか、夢うつつの世界なのか。
病の進行と共にこれまで味わったこともない恐怖心、疑心暗鬼に苛なまれる日々。
配下の者、家族の者まで疑いの眼で見ており、機関銃を乱射する悪夢の世界へ引き込まれる。
あらゆる者から恐れられたアル・カポネ、往年の面影は薄れゆく日々だった。
顔に三ヶ所の傷跡、トム・ハーディ主演のこの映画。
え~と、この役者さんの名前、どの映画を観たのだろう。
気になってチェック。
『マッドマックス怒りのデス・ロード』の主演を張っていた役者さんだった。
あの時の役柄と今回の役柄は、演じる役柄の年齢差もあって、どうしても同じ役者さんとは思えないほどの化けぶりでもあった。
暗黒街の顔役の狂気をものの見事に演じており、ある意味感動モノでもあった。
栄華を誇った面影もなく、認知症に苛まれたアル・カポネの悲哀。
FBI捜査官は、アル・カポネが隠したとされる1000万ドルを押収するため、見張りを続けている。
さらに病は仮病ではとの疑いを持っている。
認知症の妻が居る当方、この映画に魅了され最後まで見入ってしまった。(夫)
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