2日(日)、夕方からNHKBS時代劇の第3弾「塚原卜伝」がスタートした。この時間帯は、第1弾の「新撰組血風録」、第2弾の「テンペスト」に引き続き放送される時代劇番組である。原作は津本陽氏の「塚原卜伝十二番勝負」とのこと。
先に放送された二つの番組はともに新鮮で、時代考証などもきちんとして、スタッフも総力を挙げて製作されていることが視聴者にうまく伝わってきていた・・・と、思っている。また、役者さんたちも懸命に演じていて観ていても気持ちよかった。第2弾の「テンペスト」は、物語の展開が少し早いところもあって、ご年配の方々にはそのテンポについていけないと思われた方も・・・あったのではないだろうか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
ところで、今回のドラマは、我々団塊の世代であれば、その子供時代に懸命に剣豪小説、漫画などに触れたことから「塚原卜伝」のタイトルは懐かしむことができる。ちょっと若い方などは、ご存じないかも知れない。
家内は当然のことながら、そのような剣聖の話など知らないもので、映画俳優にいた人のこと・・・その程度である。
「えっ、何、それ。あっそうか『左 卜全』さんのことかね」と、大笑いをしたが、何と「左 卜全」さんの家は代々続いた神官だったとか。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
塚原卜伝も鹿島神宮の神官の家に生まれたとのこと、あの俳優さんそれを知っていて「卜」の一字を使ったのだろうか。最も侍の姿より農民の姿が目に焼き付いているが・・・黒沢作品では、重宝された脇役の一人だったらしい。あの「七人の侍」の名演技は忘れられない。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
それはさておいて、当方の子供時代には、宮本武蔵との鍋蓋試合(なべぶたじあい)や武蔵に天狗飛び切りの術を教えた剣聖・塚原卜伝として覚えていた・・・ところが、これは史実ではなく武蔵の生きた時代と卜伝の生きた時代には開きがあったとのこと。
隠遁生活をしている後年の塚原卜伝、その優れた剣の達人としての面を際立たせる後世のつくり話であったのかも知れない。でも、真剣を交えて戦いながら生涯一度も敗れたこともなく、自らの体に相手の刃を一度も受けなかったらしい。だから、剣豪の域を超えて剣の道を究めたことから、剣聖・塚原卜伝と呼ばれている。
注)剣聖:剣術にすぐれ、奥義を極めた人。
剣聖としては、新陰流の創始者である「上泉 伊勢守信綱」が思い起こされる・・・当方のブログにも掲載している。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0084.gif)
さて、ドラマの方は、その主役の塚原卜伝を堺雅人さんが演じている。堺雅人さんと言えば、NHK大河「篤姫」の特異な徳川家定役が思い出される。さらに遡ると大河「新撰組」の知性の溢れる山南敬助役なども・・・・。
その堺雅人さんと剣豪・剣聖がピタッとこないような感じであったが、その飄々とした雰囲気でありながら、流れるような殺陣としなやかな身のこなしで剣を振るう姿に・・・これはいけると思ってしまった。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
諸国武者修行の旅に出た卜伝に付き従う家来の山崎左門役の平岳大さん、時折しかめっ面をしながらも家来として主人を支えている・・・二人の真剣試合の旅でありながらも、珍道中のような滑稽さも演出されており楽しめた。
脇を固める重鎮の役者さんたちが次々と出演し、7回完結のこのドラマを盛り上げるとのこと・・・中でも、足利義尹(あしかがよしただ)役の本田博太郎さんの怪演ぶりが見られるかな。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
若き日の塚原卜伝のお話。これは、これで娯楽時代劇として、楽しむことができそうである。
(夫)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f8/10d643830881ecd83a38040c6e4e5057.jpg)
参考資料:NHK公式HP、 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』他
にほんブログ村
先に放送された二つの番組はともに新鮮で、時代考証などもきちんとして、スタッフも総力を挙げて製作されていることが視聴者にうまく伝わってきていた・・・と、思っている。また、役者さんたちも懸命に演じていて観ていても気持ちよかった。第2弾の「テンペスト」は、物語の展開が少し早いところもあって、ご年配の方々にはそのテンポについていけないと思われた方も・・・あったのではないだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eq_1.gif)
ところで、今回のドラマは、我々団塊の世代であれば、その子供時代に懸命に剣豪小説、漫画などに触れたことから「塚原卜伝」のタイトルは懐かしむことができる。ちょっと若い方などは、ご存じないかも知れない。
家内は当然のことながら、そのような剣聖の話など知らないもので、映画俳優にいた人のこと・・・その程度である。
「えっ、何、それ。あっそうか『左 卜全』さんのことかね」と、大笑いをしたが、何と「左 卜全」さんの家は代々続いた神官だったとか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
塚原卜伝も鹿島神宮の神官の家に生まれたとのこと、あの俳優さんそれを知っていて「卜」の一字を使ったのだろうか。最も侍の姿より農民の姿が目に焼き付いているが・・・黒沢作品では、重宝された脇役の一人だったらしい。あの「七人の侍」の名演技は忘れられない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hakushu.gif)
それはさておいて、当方の子供時代には、宮本武蔵との鍋蓋試合(なべぶたじあい)や武蔵に天狗飛び切りの術を教えた剣聖・塚原卜伝として覚えていた・・・ところが、これは史実ではなく武蔵の生きた時代と卜伝の生きた時代には開きがあったとのこと。
隠遁生活をしている後年の塚原卜伝、その優れた剣の達人としての面を際立たせる後世のつくり話であったのかも知れない。でも、真剣を交えて戦いながら生涯一度も敗れたこともなく、自らの体に相手の刃を一度も受けなかったらしい。だから、剣豪の域を超えて剣の道を究めたことから、剣聖・塚原卜伝と呼ばれている。
注)剣聖:剣術にすぐれ、奥義を極めた人。
剣聖としては、新陰流の創始者である「上泉 伊勢守信綱」が思い起こされる・・・当方のブログにも掲載している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0084.gif)
さて、ドラマの方は、その主役の塚原卜伝を堺雅人さんが演じている。堺雅人さんと言えば、NHK大河「篤姫」の特異な徳川家定役が思い出される。さらに遡ると大河「新撰組」の知性の溢れる山南敬助役なども・・・・。
その堺雅人さんと剣豪・剣聖がピタッとこないような感じであったが、その飄々とした雰囲気でありながら、流れるような殺陣としなやかな身のこなしで剣を振るう姿に・・・これはいけると思ってしまった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0151.gif)
諸国武者修行の旅に出た卜伝に付き従う家来の山崎左門役の平岳大さん、時折しかめっ面をしながらも家来として主人を支えている・・・二人の真剣試合の旅でありながらも、珍道中のような滑稽さも演出されており楽しめた。
脇を固める重鎮の役者さんたちが次々と出演し、7回完結のこのドラマを盛り上げるとのこと・・・中でも、足利義尹(あしかがよしただ)役の本田博太郎さんの怪演ぶりが見られるかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0159.gif)
若き日の塚原卜伝のお話。これは、これで娯楽時代劇として、楽しむことができそうである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/f8/10d643830881ecd83a38040c6e4e5057.jpg)
参考資料:NHK公式HP、 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』他
![にほんブログ村 シニア日記ブログ 団塊の世代へ](http://senior.blogmura.com/senior_dankai/img/senior_dankai88_31_lightred_2.gif)