咲とその夫

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映画「南国土佐を後にして」・・・懐かしい

2012-09-26 22:14:14 | レビュー
 昨夜、WOWOWで放送(日活100周年)された小林旭主演の映画「南国土佐を後にして」、思わず懐かしさのあまり最後まで見入ってしまった。1959年制作とのことであるから、団塊の世代である当方が、小学校の5、6年生の頃である。

 当時は、東映時代劇か日活アクション映画に夢中の子供時代。日活の無国籍アクション映画全盛期の頃であり・・・映画をよく見に行った記憶が残っている。裕次郎派とアキラ派に分かれながら、映画談議していたことが思い出される。

 うん、当方は・・・勿論、アキラ派

 今でも、小林旭さんの歌声にシビレいているから不思議なものである。

 映画の方は、“ダイスの眼”と異名をとる賭博の達人・原田譲司(小林旭)が刑期を終えて刑務所から出てくるシーンからスタート。すると、迎えに来たのが昔の仲間、ベレー(ベレー帽の男・西村晃)とその兄貴分(二本柳寛)の二人。しかし、譲司(ジョージ)は、その誘惑を振り切って生まれ故郷の母の待つ土佐に帰る。

 刑務所で聞いたペギー葉山の「南国土佐を後にして」、その歌は、特攻隊で亡くなった兄との約束を思い出させた・・・。故郷で就職活動をするが、前科者ということもあって仕事に就けない。どうやら、仲間に引きづり込みたい例の二人が土佐までやって来て、前科者であると裏工作をしているようである。

 譲司(ジョージ)は、たまらず東京に帰ったが、まっとうな職に就くことができないでいる。一方、故郷にいる恋人春江(浅丘ルリ子)の危急を救うために再びダイスを振ることとなった・・・。

 この昔懐かしい映画、ペギー葉山が刑務所慰問で歌うシーン、キャバレーで歌うシーンなどがあるが、アフレコのため“口と歌声”がうまくかみ合っていないが、当時はとても満足しながら見たものだ。さらに、アクションシーンも殴り、殴られる二人の距離が離れていてもぶっ倒れる。

 それでも手に汗握って、スクリーンを食い入るように見ていたことが思い出される。そして、筋立ては、いつも同じような単純明快なものであるが、それでもたまらなく良かった・・・。

 なお、この映画の大ヒットにより、「小林旭の全盛期を代表する“渡り鳥“と“流れ者“の両シリーズの原型となった点でも重要な作品」であるとのこと。

 その後の映画“渡り鳥“と“流れ者“シリーズにおける定番の役者さんたちは、小林旭、浅丘ルリ子、宍戸錠、白木マリ、金子信雄さんなど。これらのシリーズも、子供時代の当時、宿題もほっといて、映画の世界にドップリと浸かっていた頃の田舎が思い出される。

 荒唐無稽な映画であるが、日活アクション映画にのめり込んでいた古き昭和の時代の1ページに巡り逢うことができた。(夫)


(高知ロケ映画ポスター展・・・10月17日迄)

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