ちょうど前年の秋に民間の介護付き老人施設が手稲区の西はずれに建設された。
いつかはこのような施設に入れねば、と思ったいたので見学もし、職員と相談もしていた。じつはおやじが入院中に、もう数年同居して面倒をみていた義母を、妻はすでにこの施設に入居させていた。
親父の体調が移送に耐えられるまで回復した段階で、病院から直接施設へ入居させた。親父はこの施設を気に入ったようで、「長生きしたい」と言ったとか。
３０年以上前にリタイアして、その後、おふくろと妹を看取る。その間、旅行するでもなく、酒をのむでもなく、特に趣味もない。ただただ、生きているというだけ。
このような親父をみて、自分はやりたいことを、元気なうちにやろう！との思いが強くなった。また、タイミング悪く、職場も異動し、慣れない仕事でモチベーションも失せた。
という訳で退職を決意した。
さまざまな葛藤が自分にもあったが、それはまた次回に。
