倫敦 とっかあた

ロンドン在住チェンバロ、ピアノ弾き のブログ。同居人は、不良猫と宇宙人かもしれないチェリストの旦那。

新年のバニツァ

2014年01月05日 | 日記
ブルガリアでは、
バニツァという
ペーストリーが
いたるところで、
売っています。


定番は、
フィロペーストリー生地に
ブルガリアチーズ(フェタチーズ)
と、
卵を混ぜたものを
挟み込んで、
焼いたタイプ。

新年には、
これを
何等分かにしておいて、
願い事を小さな紙に書いて
一切れにひとつずつ、
入れ込みます。
ニューイヤーの深夜を
過ぎると、
皆でニューイヤーのキスを
交わし、


バニツァを食べる。
という慣わし。

食べる前に、
トレイを3回、回転させ
自分の前の一切れを
取り、
その中に入っていた願い事が
叶う。
という云われです。



旦那の家では、
昔、ひいおばあちゃんが、
この願い事の紙の事を
うっかり忘れて、
食べてしまった事が、
しばしばあったそうです。

なので、
「自分が作る際には、
楊枝に着けて
ロウソクのように
立てる方法を
思いついたのだ。」
と、自慢気に
来客に
説明していました。




毎年、
この願い事を
楊枝に着ける作業は
私の担当。
しかし、
そんな事情があったとは、
知りませんでした。

確かに、
旦那が、
うっかり
願い事の紙を
食べちゃうという事態は、
容易に想像がつきます。


焼き立てで
外は
サクサク、
中はホクホク。




ちなみに、
願い事は、
健康でハッピー
というのが
回ってきました。



明けまして、
おめでとうございます!