身に刺さるような冷たい冷気を感じる月明かりの夜。
街に明かりが灯る頃、浅間連峰の高峰の嶺に一つの星が光り始める。
標高1973メートル、長野県小諸市車坂峠にある「高峰高原ホテル」の明かりだ。
真っ暗な山の稜線にある小さな小さなあかり、でもとても輝いている明かり。
小さいときからあの明かりは何だろうと物心つくまでわからなかった。
時折点いたり消えたりする明かりは、峠から下ってくる車のヘッドライトだ。写真の右側の流れている光がそうだ。
昔から変わらずに毎日、毎日。なんだかわからない、少し怖い明かりなんだけどその明かりをずっと見て暮してきた。
浅間山と共に欠かせない佐久平の夜の風景。
こちらからは一点の明かりだけど、あそこからは佐久平が無数の宝石に見える。
PENTAX PEOPLE 月例TBフォト企画 (6) 『ともしび』 に 斬り込みTB!