坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

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【藤田嗣治展&マルセルデュシャンと日本美術展】

2018-10-14 | 美術館
学生時代の同期会の時、
その前の時間を利用して、
上野の展覧会をハシゴしました。


東京都美術館と東京国立博物館。



日本からパリへ渡った藤田と
パリからアメリカへ渡ったデュシャン。



連続で見ると意外なことがわかります。

後年、全く作ったものは違いますが、


二人が生きた時代
藤田嗣治(1886-1968)
マルセルデュシャン(1887-1968)


何に影響を受けてそれぞれの作風を
作り上げたのか展覧会でわかります。


20世紀の初めには流行は世界同時?!

どちらも印象派の影響を受け、
その後、お二人ともキュビズムの影響を
受けた作品を残しています。

藤田嗣治:ポーラ美術館


マルセルデュシャン



世の中の波を取り入れながら
オリジナルを創る。
素敵なことですね。


藤田嗣治展は来館者が
なぜか妙齢のご婦人が多い。
愛らしい子供の絵もあります。

エキゾティックに描かれた女性たち。
裸体の女性もいやらしく見えない!


室内の背景に描かれているのも
日本人にはわかる金箔の四角模様です。
日本を背負う自負を感じます。



デゥシャン展は撮影OKです。
NGのマークをよく見ると、
マン・レイが写した写真です。
ほとんどそれ以外OK。



日用品に関する作品が確かに多い。



日用品つながりの展示は
さすが 国立博物館!
並ぶものが違います。


さりげなく国宝の平時物語絵巻が
あります。

中学の美術の本で見た、本阿弥光悦の
硯箱も国宝です。

重要文化財の写楽も!

何だか、得をした気がします。



利休の作った 『園城寺の花入れ』
これも見たかった一つ!

秀吉の小田原征伐に同行した時に作ったもの。
竹で造ったものは本来、消耗品。
利休がつくったから残された物!

 デュシャン展の延長で撮影OK。



無言で語りかけてきます。
ヒビも割れも姿の一つ。



1本の竹のどこの節を選ぶ。
割れた姿で園城寺の鐘に
因んで命名する発想は
普通じゃできない!



後ろも見えるのが嬉しいです。



本物!

400年前が目の前にあり、
近世の画家の作品に出会うと、


気のせいか、美意識が少し
上がったような気がします。


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