現在外は雨まじりで、ものすごい風の吹き荒れる嵐。こんな日に塾のお迎えじゃなくてよかった! 車ごと吹き飛ばされていたかもしれないもんな。
さて、今日は家族の薬をもらいに(いや、もちろんお金は払うんだけど)、行きつけのお医者さんに行った。もう風邪やインフルエンザの流行からはずれた季節なので、受付をした後も、そのまま待合室で薬ができるのを待つ。
待ち時間には、あともう少しの『コラムの花道 2007傑作選』を読む。大好きな町山智浩さんの回(2007.11.27)。当時は「カリフォルニア州バークレー在住の映画評論家」として紹介されていた方である。タイトルは『ビリー牧師の過激パフォーマンス/買物狂社会アメリカの不買運動』。
ビリー・グラハム牧師? あのテレビ伝道師の? 彼がなんで過激パフォーマンスで、不買運動なんだろう?
いや、ビリー・グラハム牧師は2005年6月にニューヨークで「最後の伝導」を行っているそうなので(しかも90歳を超えられた)、過激パフォーマンスは無理である。町山さんが紹介したビリー牧師は、ビリー・グラハム牧師をパクった「なんちゃって牧師」で、不買運動を牧師パフォーマンスによって展開する一種の「不買運動テロリスト」なのである。
お客でごった返すショッピングモールにビリー牧師とその信徒たち20名ほどが、店の真ん中で「無駄な買物は罪だ! 悪魔の誘惑だ!ショッピングを今すぐやめないと、神の裁きが下るぞ! ハレルヤ!」と説教を始めるそうなのだ。
信徒たちはドリフターズの少年少女合唱隊みたいなスモックを着ているそうである。「買物止めろ♪」とゴスペル!!を歌ったりする「買い物やめろ教会」の信徒たち、ということになっている。
もちろん彼らは店の許可なんか取っていないので、営業妨害の罪で、警察が来て逮捕される。でも軽微な罪なので、翌日出所らしい。
町山さんがこの日紹介されたのが、そんな「買い物やめろ教会」の面々が、年末商戦と戦うドキュメンタリー映画『What would Jesus buy?(もし、イエス・キリストがこの世にいたら、買い物なんかするでしょうか?)』
ウォールマートの本社の看板に「この会社は悪魔の会社だ! 悪魔払いをしよう!』と叫び、聖水!?をかける。ビリー軍曹ではないけれど、ディズニーランドにだって「突撃」する。
スターバックスに行って他人の注文したコーヒーを飲み、「なんてうまいコーヒーなんだ!」とぶちだすのだ。もう、やりたい放題である(笑)
「昔、ここにはアンおばさんが経営していたまずい喫茶店があった。ぶあいそで、サービスは悪くて、コーヒーはめちゃめちゃまずかったけど、一杯100円だった。でもいまおまえは400円も出して、カフェラテを飲んでいる。あのアンおばさんの店は、どこにいったんだ!」
という風にローカルの個性的なお店が、画一的なチェーン店になぎ唐ウれてしまったのを批判するわけである。そしてやはり警察に捕まるのだ(笑)
グローバリゼーションやチェーン店などによるローカルビジネスの破壊を批判する人は山ほどいたし、いまもいる。サブプライム・ローンやクレジット社会への反省を促すのもね。だけどそれを、身を挺して批判する人って、仄聞にして私は初めて知った。しかもなんちゃって牧師と信徒によるコール&レスャ塔Xのお笑いパフォーマンスがテロの武器だなんて!
たとえばこんなかんじ。
ビリー 「クリスマスって、そもそも何の日なんだ?」
信徒 「これは貧しい人々を救うために主イエス・キリストが生まれた日です」
ビリー 「じゃあなぜその日に、iphoneだのニンテンドーだのを買うんだ?関係ねーだろ?」
信徒 「そうです!!」
ビリー 「主イエスが一度だけ激怒されて、暴力をふるわれたときがある。それはいつだ?」
信徒 「欲に目を血走らせた商人を蹴散らしたとき、その一度だけです!」
ビリー 「ならば主が一番憎んでいることはなんだ?」
信徒 「買い物です!! ハレルヤ!!」
こちらでも定額給付金の申し込み受付が始まり、5月になれば振込がある。でも今後は、学費の引き落としをはじめとして、固定資産税、自動車税、おまけに車検までが手ぐすねひいて待っているのだ! 家族全員の定額給付金を使って、税金だけでも払えるかどうか、心もとない。地元でお買い物どころではないのだ。
「買い物やめろ」信徒となるには、ちょうどいい頃合いなのかも。悪魔の誘惑を断ち切り、罪を悔い改めて、今後無駄な買い物は我慢するよう勤めます、アーメン! なんちゃって。
さて、今日は家族の薬をもらいに(いや、もちろんお金は払うんだけど)、行きつけのお医者さんに行った。もう風邪やインフルエンザの流行からはずれた季節なので、受付をした後も、そのまま待合室で薬ができるのを待つ。
待ち時間には、あともう少しの『コラムの花道 2007傑作選』を読む。大好きな町山智浩さんの回(2007.11.27)。当時は「カリフォルニア州バークレー在住の映画評論家」として紹介されていた方である。タイトルは『ビリー牧師の過激パフォーマンス/買物狂社会アメリカの不買運動』。
ビリー・グラハム牧師? あのテレビ伝道師の? 彼がなんで過激パフォーマンスで、不買運動なんだろう?
いや、ビリー・グラハム牧師は2005年6月にニューヨークで「最後の伝導」を行っているそうなので(しかも90歳を超えられた)、過激パフォーマンスは無理である。町山さんが紹介したビリー牧師は、ビリー・グラハム牧師をパクった「なんちゃって牧師」で、不買運動を牧師パフォーマンスによって展開する一種の「不買運動テロリスト」なのである。
お客でごった返すショッピングモールにビリー牧師とその信徒たち20名ほどが、店の真ん中で「無駄な買物は罪だ! 悪魔の誘惑だ!ショッピングを今すぐやめないと、神の裁きが下るぞ! ハレルヤ!」と説教を始めるそうなのだ。
信徒たちはドリフターズの少年少女合唱隊みたいなスモックを着ているそうである。「買物止めろ♪」とゴスペル!!を歌ったりする「買い物やめろ教会」の信徒たち、ということになっている。
もちろん彼らは店の許可なんか取っていないので、営業妨害の罪で、警察が来て逮捕される。でも軽微な罪なので、翌日出所らしい。
町山さんがこの日紹介されたのが、そんな「買い物やめろ教会」の面々が、年末商戦と戦うドキュメンタリー映画『What would Jesus buy?(もし、イエス・キリストがこの世にいたら、買い物なんかするでしょうか?)』
ウォールマートの本社の看板に「この会社は悪魔の会社だ! 悪魔払いをしよう!』と叫び、聖水!?をかける。ビリー軍曹ではないけれど、ディズニーランドにだって「突撃」する。
スターバックスに行って他人の注文したコーヒーを飲み、「なんてうまいコーヒーなんだ!」とぶちだすのだ。もう、やりたい放題である(笑)
「昔、ここにはアンおばさんが経営していたまずい喫茶店があった。ぶあいそで、サービスは悪くて、コーヒーはめちゃめちゃまずかったけど、一杯100円だった。でもいまおまえは400円も出して、カフェラテを飲んでいる。あのアンおばさんの店は、どこにいったんだ!」
という風にローカルの個性的なお店が、画一的なチェーン店になぎ唐ウれてしまったのを批判するわけである。そしてやはり警察に捕まるのだ(笑)
グローバリゼーションやチェーン店などによるローカルビジネスの破壊を批判する人は山ほどいたし、いまもいる。サブプライム・ローンやクレジット社会への反省を促すのもね。だけどそれを、身を挺して批判する人って、仄聞にして私は初めて知った。しかもなんちゃって牧師と信徒によるコール&レスャ塔Xのお笑いパフォーマンスがテロの武器だなんて!
たとえばこんなかんじ。
ビリー 「クリスマスって、そもそも何の日なんだ?」
信徒 「これは貧しい人々を救うために主イエス・キリストが生まれた日です」
ビリー 「じゃあなぜその日に、iphoneだのニンテンドーだのを買うんだ?関係ねーだろ?」
信徒 「そうです!!」
ビリー 「主イエスが一度だけ激怒されて、暴力をふるわれたときがある。それはいつだ?」
信徒 「欲に目を血走らせた商人を蹴散らしたとき、その一度だけです!」
ビリー 「ならば主が一番憎んでいることはなんだ?」
信徒 「買い物です!! ハレルヤ!!」
こちらでも定額給付金の申し込み受付が始まり、5月になれば振込がある。でも今後は、学費の引き落としをはじめとして、固定資産税、自動車税、おまけに車検までが手ぐすねひいて待っているのだ! 家族全員の定額給付金を使って、税金だけでも払えるかどうか、心もとない。地元でお買い物どころではないのだ。
「買い物やめろ」信徒となるには、ちょうどいい頃合いなのかも。悪魔の誘惑を断ち切り、罪を悔い改めて、今後無駄な買い物は我慢するよう勤めます、アーメン! なんちゃって。