紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

フラッグ、フリースタイル

2009-04-13 10:16:00 | 読書
 先日テレビのクイズ番組をみていたら、戦国時代の武将が戦のとき、背中に自分で自由にデザインした幟のような旗を、窒ノくくり付けて背中に差し込んでいたが、これはなぜ(何のためにしたの)か? というクイズが出されていた。

 答えは誰が手柄を立てたのか、活躍目覚ましかったのかをわかりやすくするためである。この答えは簡単ですぐわかろうというものだが、驚いたのは「誰が手柄をたてたか」「目覚ましい働きをしたのか」を戦のさなかにチェックするお役目の人が、役職としてちゃんといたことである。

 当たり前といえば当たり前だが、「戦(いくさ)での働きぶりをきちんと査定する」役職って、初めて知った。大混乱の命がけの戦のさなかに、冷静に戦況を見つつ、各人の査定をする・・・「戦」と「査定」というふたつのものが、私の中でものすごくミスマッチだったので、とても面白く思ったのだが、一緒に見ていたH氏も「これ、面白いなあ~!!」と同感してくれた。

 それで旗指物のデザインも、とにかく「目立つ!!」ものでアピールしていたそうです、という追加情報に心引かれるものを感じた。これはちょっと掘り下げて調べなくては。

 なにしろ戦国時代である。安土桃山文化である。この時代のデザインフリースタイルぶりは、美術史家たちから長く異端視されていたらしいとどこかで読んだ記憶がある。それほどフリーなのだ。あの時代の兜のデザイン、屏風のデザインからすれば、かなり期待できる物件が登場するのでは、とわくわく。

 さらに、どういう因縁か、私は仕事で返却本を棚に戻す作業中、テレビより前に「気になる本」として、そのものズバリ『旗指物』という本をチェックしていたのだ。まずは、あれを借りなければ、と翌日速攻で借り出す。

(この話は次回に続きます)



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