お兄ちゃんが目星を付けていた大阪のとあるマニアックな古本屋さんに一緒に行ってみた。先日、実は彼は一人で行ったのだが、「お店の人めっちゃ無愛想やし、埃っぽいし、本は積んであって狭いし暗いし、なんも買えへんかった」のだ。
古本屋さんて、そういうとこやん。コワないって。と言うと、すかさず妹Kちゃんが、おかーさん、どこでもどんどん行き過ぎ。私が心配になるくらい、平気で行くし。と突っ込まれる。
いや、おかーさんは、マシです。おとーさんなんか、キケンなとこほど行きたがらはるし、しかもゆうこときかはらへんから、どうしようもないんやって。「そんな浮「場所ならぜひ行きたい」ということで、おとーさんも一緒に行く事に。おにいちゃん曰く「家族連れで行くとこ違うんやけど」
話は戻るが、お兄ちゃんの大阪の古本屋さんへのアタックは失敗だったが、彼はその日、甲子園でひいきのチームの応援をして高校野球を見、大阪場所のひいきの力士の相撲部屋に差し入れを持って行き、「おかみさん」と話をしてから帰宅した。電車代のもとは取って余りある。
こうしてお兄ちゃんTくんのリベンジは、ようやく果たされた。どんなマニアックな古本屋さんかと思っていたが、マンガも小説もある普通の昔ながらの古本屋さんだった。しかし部分的には確かに非常にマニアックな雑誌が揃っているその古本屋さんで、彼が片っ端から一部ずつ手に取って購入すると、最初入口で、さも無愛想に本を整理していた白髪のオヤジさんは、笑顔で彼に話しかけ、あまつさえ談笑するに至った。小さいときから電車に乗り合わせた周囲の人から、いつもなにかしらいただいていたオトナ受けするTくんの威力、いまだ健在なのである。あるいはこれって、特殊な才能なのかも。
もちろん各自好きな本を手に取っていくのは、いつものこと。安いからと、買いすぎてしまうのもいつもの事。H氏などは友人のS氏と連絡を取り合い、早川ャPミスでS氏のご希望の本をお買い上げしてあげていた。とてもレアな1冊があったらしくお喜びのようだった。
そして本が積み上げられた棚の上に置物コーナー?があり、たまたま私がそこで「タイムボカン」に登場する三悪の一人メカ作りに長けた科学者「グロッキー」のフェルト人形を発見。たちまち私&H氏&Kちゃんで盛り上がる。
お会計(もちろんソロバンである)をすると満面の笑顔で「今日はずいぶん選んで本を買っていただいたので、うれしいから」と大幅に値引きをしてくださった。しかもおそるおそるH氏が訊ねた「この人形なんですけど・・・?」といいかけるやいなや、「おまけしますので、どうぞ」ということで「グロッキー」をもいただいてしまった。
ちらほら桜が咲き始めた、そんなこんなの春の日でした。
古本屋さんて、そういうとこやん。コワないって。と言うと、すかさず妹Kちゃんが、おかーさん、どこでもどんどん行き過ぎ。私が心配になるくらい、平気で行くし。と突っ込まれる。
いや、おかーさんは、マシです。おとーさんなんか、キケンなとこほど行きたがらはるし、しかもゆうこときかはらへんから、どうしようもないんやって。「そんな浮「場所ならぜひ行きたい」ということで、おとーさんも一緒に行く事に。おにいちゃん曰く「家族連れで行くとこ違うんやけど」
話は戻るが、お兄ちゃんの大阪の古本屋さんへのアタックは失敗だったが、彼はその日、甲子園でひいきのチームの応援をして高校野球を見、大阪場所のひいきの力士の相撲部屋に差し入れを持って行き、「おかみさん」と話をしてから帰宅した。電車代のもとは取って余りある。
こうしてお兄ちゃんTくんのリベンジは、ようやく果たされた。どんなマニアックな古本屋さんかと思っていたが、マンガも小説もある普通の昔ながらの古本屋さんだった。しかし部分的には確かに非常にマニアックな雑誌が揃っているその古本屋さんで、彼が片っ端から一部ずつ手に取って購入すると、最初入口で、さも無愛想に本を整理していた白髪のオヤジさんは、笑顔で彼に話しかけ、あまつさえ談笑するに至った。小さいときから電車に乗り合わせた周囲の人から、いつもなにかしらいただいていたオトナ受けするTくんの威力、いまだ健在なのである。あるいはこれって、特殊な才能なのかも。
もちろん各自好きな本を手に取っていくのは、いつものこと。安いからと、買いすぎてしまうのもいつもの事。H氏などは友人のS氏と連絡を取り合い、早川ャPミスでS氏のご希望の本をお買い上げしてあげていた。とてもレアな1冊があったらしくお喜びのようだった。
そして本が積み上げられた棚の上に置物コーナー?があり、たまたま私がそこで「タイムボカン」に登場する三悪の一人メカ作りに長けた科学者「グロッキー」のフェルト人形を発見。たちまち私&H氏&Kちゃんで盛り上がる。
お会計(もちろんソロバンである)をすると満面の笑顔で「今日はずいぶん選んで本を買っていただいたので、うれしいから」と大幅に値引きをしてくださった。しかもおそるおそるH氏が訊ねた「この人形なんですけど・・・?」といいかけるやいなや、「おまけしますので、どうぞ」ということで「グロッキー」をもいただいてしまった。
ちらほら桜が咲き始めた、そんなこんなの春の日でした。
ご家族の絆とそれぞれのキャラクターが彷彿とさせられる記事。一編の短編小説を読ませていただいたような春の日の情景でした。最近の子にとってはやはり古本屋は異様なところなのでしょうね。昔、京阪三条の近くに古本とビニ本と、すごい店自体が骨董品みたいな店があったのを突然思い出してしまいました。店主は壊れためがねにさるまた。その上に軍放出のガウンをまとっていました。
多分、若き日お父さんと店でニアミスしていたことでしょう。
京阪三条は私の高校時代のテリトリーなのです。そんなお店があったような記憶が、そういえばうっすら・・・。でもさすがに入った事はなかったので、お父さんより、お店の周辺で私とニアミスしていた確率の方が高いかも!? けど、「店自体が骨董品」って、いかにもお父さんが好きそうな構えのお店だし、ありえる話ではあります。