紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

エンゲル係数

2008-09-10 22:43:07 | ファミリー
 結婚するときの婚家での注意事項としてH氏に言われたことで、ツマになってから「なるほど」と思ったのが「うち、エンゲル係数、高いしな」という一言。20年経っても覚えているんだから、よほどインパクトがあったのだろう。

 エンゲル係数とは、家計の内で食費の割合が高いという意味だ。食費が高いという内実はいろいろだろう。外食に頼っている、ケータリングに任せている、高級スーパーやデパ地下で食材を求める、ホテルの元シェフを雇っている、などという場合もあるだろうが、このようなお家は収入の額が一般サラリーマン家庭とは違うので、エンゲル係数はそんなでもなく、衣料費や交際費の割合がより高いような気もする。別世界の話である。

 婚家は違った。

 激安スーパーに買い物に出かけ、その格安な品物の中から、さらに「目玉商品」や「広告の品」の商品の中より、注意深く一番新鮮そうな、大きそうな、美味しそうな食材をセレクトするのだ。

 それなのに、なぜエンゲル係数が高くなるのか? おかずの品数が実家よりダントツ多いのだ。まー、実家が少なすぎると言えなくもないのだけれど。それに夫の母は調理のプロ(社員寮の食堂で働いていた)なので、レパートリーは広い。魚を捌いて刺身にするなんて朝飯前だったのだ。

 というわけで、舌の肥えた人々と暮らすようになり、松子さんのように「今晩のおかず」に悩む日々なのであるが、松子さんのように手抜きの連続ワザは、なかなかできない。仕事のある日は手抜きやむなし、とも言い訳出来るが、オフに手抜きするのは良心がとがめる。子どもたちが妙に大人っぽい食後の感想を述べるのも、環境と血筋によるものなのかも。

 夫の母のようにはとてもできないが、年月は少なからず私を鍛えてくれたと思う。夫がお風呂から出る時間をゴールに定め、お子様の分より順次、皿数を並べて行く。

 「ボロは着てても、心は錦!」と水前寺清子はきっぱりと歌っていたが、我家では「ボロは着てても、胃袋はニシキヘビ!」なのである。

 今夜のメニュー
・・・・・・・・・鮭のホワイトシチュー、焼き魚(ノドグロ一夜干し)、甘エビ、甘エビの頭(カブト?)煮、エリンギとタコとピーマンのペペロンチーノ風炒め、カボチャの煮物、トマト、柴漬け 

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4 コメント

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Unknown (紙魚子 )
2008-09-12 21:15:23
今日は思わぬ所でお会い出来て、とてもうれしかったです! なんでこうも、息つく間も無く忙しいのかという日々ですが、今日みたいなうれしい隙間時間が、ひとしおしみじみと人を癒してくれるような気がします。

やっぱり現在れんくみさん家は非常事態宣言発令中みたいなもんだから、おいつかない家事は目をつぶってもらいましょう。 それにしても、あの忙しさの中で、朝にしっかり晩ご飯の下準備をされているなんて! それだけでも大したものだと尊敬です。
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Unknown (れんくみ)
2008-09-12 11:14:40
遅ればせながらご苦労様。
微熱がとれたらしくよかったですね。肝腎・・ひとごとではございませんが。
ご飯作りは、ホント大変。
若い時代のおかずは、それぞれの単品に心をこめてバランスのいい数品つくればそれでハイオッケー!
だったのですが、歳を重ねたこの私達世代・・いちばん料理に気づかいますね。
若い息子世代、私世代(あえて主人もね)、でおじいちゃん世代・・おまけにお昼に家に帰って昼食を準備し、おばあちゃんの病院に行くとなると、仕事に大事な大事な集中力が、きざぎざに切り裂かれます。それなしにいくためには、お昼の分を作り置く・・そうするとどうしても(ガス厳禁にしてある)おじいちゃんにはちょっと熱々を食べていただけない・・でも苦渋の選択です。
夕御飯もどうしても朝の下準備から時間がたっている分(そのせいだけではないかもしれないが”)もうひとつぱっとした最高の美味しさとはいえない・・。ま、息子が文句のひとつもたれずに、耐えてくれるのと、吉野家の三分のイチくらいのエンゲル計数なのが救いといえば救いですが。
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Unknown (紙魚子 )
2008-09-11 23:21:14
やっと微熱がとれました! braryさん、ありがとうございます。
 これはやはり、家族のバリエーションが・・・皆の好き嫌いを総合しないといけないのだけれど、みんな見事にバラバラで(苦笑) お年寄り、子ども、おとな、というカテゴリーもあるし、子ども同士、大人同士でも、真逆の嗜好だったりするし、もちろん自分の食べたい物は率先してつくるし(笑)で、こういうことになるのです。しかし栄養学的には、栄養士の資格を持つおばあちゃんをハラハラさせています(汗)
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Unknown (brary)
2008-09-11 21:32:28
紙魚子さんすごい。わたしの一昨日(とその前の日)の晩餐は、最後の三つでした(ただし沢庵)。
どうぞ、お大事に。
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