紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

いまさら金目教

2006-11-21 09:25:45 | テレビ
 今回もふる~いテレビの話で恐縮なのだが、きっかけは、みうらじゅんの本である。図書館で借りた『そこがいいんじゃない みうらじゅんの映画批評1998~2005』を読んでいるときに、思い切り引っかかった箇所があった。

 みうらさんが宗教関係の勧誘をうけたら「ごめん、おれもう金目教に入ってるから」と言ってお断りするそうなのだ。なんと秀逸な技であろうかと感心した。金目教とは、「仮面の忍者赤影」に登場する謎の宗教集団である。

「豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃に現れた謎の宗教、金目教。金目像を御神体とあがめ、それを信じないものは恐ろしいたたりに見舞われるという。だがそれは、甲賀幻妖斎が率いる霞谷七人衆の忍法によるものだった。金目教を広めて日本征服を企む幻妖斎に対して、木下藤吉郎の依頼によって飛騨の赤影たちが立ち向かう!」ということらしいのだが。

 「赤影」はかなり入れ込んで見ていたにも関わらず、ほとんど覚えていない。「金目教」? うーん、そういえば怪しい術を使う一味がいたような・・・。この「赤影」の記憶の残らなさは何なんだろう?

 そういえばネットで金目教について調べ回っていた時、金目教は琵琶湖の南が活動拠点だったと書いてあったっけ。え? 琵琶湖の南って・・・ウチやん!! 甲賀もほど近い距離だし。もしかして、いまだ甲賀幻妖斎の志を継ぐものたちがこの地に留まり、復讐のときをまっているのかも?? (誰に復讐?とつっこまないように) まずは手始めに「赤影」の記憶を消去されてしまったのかも?

 あの頃の実写版の特撮ものは、内容はほぼ消失しているとはいえ、映像のインパクトは妙に鮮明に残っている。「忍者ハットリくん」は着ぐるみであったが、あのノッペリした顔が、大変不気味だった。「悪魔くん」や「河童の三平」もあんなに好きだったのに、ストーリーは見事に覚えていない。

 「怪獣ブースカ」についても、テーマソングしか覚えていないくらいなのに、「おたぬき教」という妖しげな宗教教団の話があった記憶だけはある。(とはいえ「ブースカ」でみたのかどうかは、あんまり自信はないんだけど) ヤマンバのような老婆が「おたぬき教」の筆頭で、何かと言えば「おたぬきさま」を激しくお祈りしていた記憶がある。「~ぞえ」というのを語尾につける、横溝正史のミステリーにも登場しそうなキャラの老婆なのだ。

 で、「おたぬき教」なのだが、子どもの私は別名で存在しているけれど、じつは某宗教が本当は「おたぬき教」では?!と密かに激しく独り合点をしていたのだ。実在の宗教を「おたぬき教」だと思い込んでしまったのである。

 おまけに父が「あそこのウチは○○教、信じてるねん」と、いまいましそうにつぶやいていたのを聞いてしまったのだ。その家の前を通り過ぎる時には、浮ュて思わず小走りになってしまった。私の中で誤解が解けるには、数年の月日を要した。

 そして今日、別の形で「おたぬきさま」が存在することを知った。

 「おたぬき教」はともかく「おたぬきさま」は健全なカタチで東京は神田の「柳森神社」にてお祀りされている。

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