紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

木村伊兵衛はギャグを狙っていた?

2009-05-01 23:01:00 | 読書
 夫が大好きな写真家である木村伊兵衛のことについては、実は私はあまり詳しくない。

 しかし、木村伊兵衛賞を受賞した梅佳代は大好きだし、今回の受賞作品『浅田家』については、個人の私物(私のでなく同僚のもの。私もお借りしました)の写真集までが職場で貸し借りされていた。のみならず、たぶん滋賀県内の図書館員の間で話題の書だったのではないかと思われる。図書館員手作りの(特にYAの)おすすめ本のご案内には、あちこちで頻出していたからだ。

 めでたく木村伊兵衛賞を受賞したからか、『件p新潮 09.5月号』にて『浅田家』の小特集が組まれている。

 ほとんど聞いた事の無い出版社から出ている写真集『浅田家』は、タイトル通りカメラマンの浅田政志さんの家族総出で出演する「なりきり家族写真」集。

 表紙は消防士だが、そんなのは序の口。
 泥棒、泥酔したサラリーマン、任侠一家、○○レンジャー、選挙活動、結婚式、プラカードを持つデモ隊とバラエティに富む企画とコスプレに唸り、笑う。一家で一丸となり、日曜ごとに集結し、長時間かけて政志さんのためメ[ズをとる。

 お金をかけないというのが基本ルールなので、たとえば消防士のコスプレが必要なら、直接消防署に出向き、お願いして衣装を借り、消防車のホースなどをいじらせてもらうのだという。彼らの地元、津市は、なんてあたたかい土地柄だろうか。

 また『件p新潮』情報によれば、政志さんのお兄様がご結婚なさり、まもなく第1子もお生まれになるそうなので、より多様なシチュエーションの家族写真が撮れるかもしれない。もっとも赤ん坊は、一筋縄ではいけないけれどね。

 ところで、お母さんはなんてノリの良い方なんでしょうか! たぶん彼女のファンは多いのでは。

 そして梅佳代といい、浅田政志といい、重要な共通点は笑いなのだが・・・果たして木村伊兵衛という人って、写真にギャグを求めるタイプだったっけ?

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