前にも書かせて頂きましたが、私は罰が嫌いです。
例えば、フリーバッティングで三振したから、または、守備でエラーをしたから外野を走らせる等。
選手も好きで三振やエラーをしている訳ではありません。
もちろん、気の抜けたプレーや怠慢が招いたエラーは、きっちり叱っていけませんが。
また、この罰によって試合で大きな影響が出てきます。
先のフリーバッティングで、三振をしないようなバッティングが自然と身に付き、思いっきりの良いバッティングが出来なくなります。
それが、試合に出てしまうのです。何故、初球から当てるバッティングをしているのだろう?と思い、練習を見たら理由が判りました。
私が監督時代には選手に「三振をしてこい。」「思いっきり3つ振ってこい!」と言っています。
確かに、ボールを当てる技術は非常に重要ですが、当てても内野ゴロでは、期待出来ません。
私はとにかく「全力スイングをしてこい!」とベンチで送り出しておりました。
結果、三振でも「良くやった!」と褒めております。
全てではありませんが、次打席では、力の抜けたスイングが出来ております。
選手の可能を引き出すのも監督·コーチ。選手の伸びしろを潰してしまうのも監督·コーチ。
だから、監督·コーチは重要で、しかも大変な役職です。