教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

前原の思惑

2017-10-28 11:44:32 | 経済/経済/社会
> 初めまして。ほぼ毎日訪問させていただいておりますが、
> 今回は思いきってコメントさせていただきます。
>
> 直球ですみません。前原誠司さんの思惑とは 何ですか?
> インタビューで隠しきれない笑みを浮かべていました。「裏の思惑」を達成する目処が付いたのでしょうか。青山繁晴参議院議員が前原さんとは親友だとおっしゃっていましたので、改憲に一肌脱ぐ以外の思惑がわかりません。
> ご意見お聞かせ願えれば幸いです。






ご質問にお答えする前に、補足説明からはいります。

中国を例に、権力の構造を記しておきます。
権力とは、3階層の人間により維持されます。

1.親分
習近平

2.親分の権力を維持するために必要な子分
共産党幹部、とくに習近平派

3.搾取される側
一般人

親分がいくら恐怖政治をやったとしても、子分が一斉に反旗を翻すと、権力は維持できません。
子分から見たときに、こいつに親分やってもらってたほうが自分の分け前がたくさんもらえると思わせるくらいでないと、権力は維持できません。
中国でいうと、汚職しほうだいの役職に子分を優先配置し、そいつらだけは汚職に見て見ぬふりをするというヤツですね。

日本だと普通選挙がありますので、与党からすると有効投票数の半分(2000~3000万人くらい?)は分け前を与えてやる必要のある間接的なみなし子分の末端となります。
まあそれはいいとして。

ここまでが前提です。



で、前原の話にもどります。

前原の目的、それは、党内で上記権力構造の親分に立つことが目的だっただろうと私は見ています。
もうちょい具体的にいうと、党内を自分の一存で好きなように操れる真の権力者を目指していたということです。
これには党首の首を自分の意向だけで入れ替えられるという意味も含み、必ずしも名目上の親分たる党首に自分がなることまでは含みません。
日本の実例でいうと、金丸信がいちばん近いですね。中国だと鄧小平でしょうか。

そうすると、極左の枝野ファミリー(いまの立憲民主党)をパージした(というかパージするために民進党を解体した)のも、中国でいう太子党(江沢民ファミリーで習近平のいうことを聞かない人たち)だけ狙い撃ちで汚職摘発したのと同じものとして理解できます。

この権力構造の親分に立つのに必要なのは子分からの支持なわけで、
直接的な子分とは党内の国会議員であり、
その子分からの支持を得るためには分け前をやる必要があり、
子分が切実に欲している分け前とは子分が選挙に勝って国会議員を続けられることで、
子分が国会議員を続けるために前原は一芝居デカいバクチをうったという寸法でしょう。

改憲について、およびその他のイデオロギー的な何やかんやについては、個人的な重要課題とは思っていないのではないかと私は見ています。
つまり、選挙で勝てそうかどうかを判断材料に、そのときしだいで改憲派にも護憲派にもなりうるといいますか。
この人は、大臣時代に「JALは潰さない」と言っておきながら翌月に倒産するとか、わりと先に行動してから後で修正するという感じで、私から見るとイデオロギー的に固執している感はありません。
本来なら、イデオロギー的に広範囲から支持されていて政策実行力がありそうな人が親分をやるのが理想の1つなんですが、目的と手段が逆とでもいいましょうか……。

青山氏のほうは自分のイデオロギーを政策に反映させるほうが選挙で勝つことより優先という感じなので、それとは正反対ですね。



これら前原の目的については仮説にすぎませんが、そう仮定すれば選挙前の一連の流れは全て説明がつきます。

ただ選挙後を見ると、希望の党への合流見直しだとか、希望の党と民進党の双方から前原降ろしがはじまっただとか、私が思っていたほどうまくやれていない感はありますが。

前回の投稿とだいぶ内容がかぶった感じになってしまいましたが、私の見ているものはこんなところとなります。



追伸:
ここはただの個人blogなので、思いきってでなくて、気軽に好きなこと書いててくださいな。