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初犬というアニメを見た。
ただのエロアニメである。
しかしながら、ただのエロアニメではない。
エロアニメとしてはヒロインが異例にかわいいのだ。
ふつうエロアニメというと30分しか中身がない。
短めのOVAと同じ長さである。
(実写のエロいのは何分が標準なのか知らん。そもそも実写のは借りないので。)
しかもエロアニメはその30分しかない中身のかなりの割合をエロシーンにしなければならないという鉄の掟がある。
当然ながらエロくないシーンは削りに削られる。
そうするとどうなるか?
キャラ本来の良さを引き出すシーンが不足する。
そうするとキャラを好きになる前にエロシーンになってしまう。
だから単にエロいだけで終わってしまう作品も少なくない。
これはエロゲにくらべると非常に大きな制約となる。
それに対してエロゲは時間を要することが許される。
多くのエロゲではエロシーンはすぐには始まらない。
何時間もかけてヒロインたちとの会話を楽しみ、少しづつ好きになっていき、そして好きな人とのエロシーンを向かえる。
だからエロゲは単なる裸しか楽しむものがない実写のAVなどより遥かに満足できる。
あれはいいものだ。
ところが同じ二次元モノでもエロアニメはそうはいかない。
エロアニメはキャラ本来の良さを引き出すための時間が本質的に欠乏している。
だから単なる裸しか楽しむものがないモノに仕上がってしまいやすい。
この問題は非常に解決が難しいと思っていた。
すでに心のどこかで諦めていた。
しかし!
偶然にもそれを覆すことに成功した作品にめぐり合えた。
ピンクパイナップルの初犬である。
ヒロインは全くしゃべらない。
ヒロインはただエロエロなだけにすぎない。
しかしかわいい。
なぜか萌える。
このエロアニメは根本的に他と何かが違う。
単なるエロとして楽しんだ後でも、それでも続きを見てヒロインを愛でたい。
そこまで思わせるAVが他にあるだろうか。
実写のAVで単なるエロとして楽しんだ後の、あの言いようのない気まずさは何か。
それは、あなたがAV女優を異性として好きなのではないからだ。
単に裸だけが好きなだけに過ぎないからだ。
初犬はそうではない。
初犬を単なるエロ目的だけで見るとしても、別にわたしは止めはしない。
だが、実写ではまずムリだと断言できるモノがそこにあるとだけ言っておこう。
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