イタリア・ローマを訪問中のベコです。
次にやってきたのは、ディオクレティアヌスの浴場跡。
ベコ 「ローマの浴場でひとっ風呂だべこ!」
ベコもお風呂に入って汗を流す気満々です。
そう、ここはローマ皇帝によって作られた巨大な浴場。
さっそく中に入ってみましょう。
おー、これは時代を感じさせる遺跡ですね!
建物も巨大です。
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
ローマ中心部にありながら、観光客もほとんどおらず静寂です。
お、彫刻の像が立っていますね。
いったい誰の彫刻でしょうか?
一方、建物の壁にはレリーフが埋め込まれていました。
子供のケンカでしょうか?
こちらは一風変わったレリーフ。
怪物と戦っている様子かな?
そして、館内をぐるりと見学して行き着いたのがここ。
ここはお湯をためる貯水庫だったそうです。
はるか昔にここまで巨大な施設を作ったとはさすがローマ帝国。
ところが!
なんと今はお風呂には入れないのだそうです。
ひとっ風呂浴びようと思っていたベコもガッカリ。
さて、実はこの浴場跡の隣には一風変わった教会が建ってます。
それは!
ベコ 「サンタ・マリア・デランジェリ・エ・デイ・マルティーリ聖堂だべこ!」
ひゃー、
これは舌を噛みそうな長い名前の教会です。
実はこの教会、先ほどの浴場跡を改築して作られた教会なのです。
しかも、それを作ったのはなんとあのミケランジェロ。
バーン!
バーン!
浴場の建築を活かしながら作ったのだそうです。
この大きな柱も浴場で使われていたものだとか。
観光客と比べると、その大きさに驚きます。
それにしても、浴場跡とは思えないほど荘厳な教会です。
正面は金ぴかの祭壇。
神々しいです。
反対側には落ち着いた絵画。
ん?絵画の前に誰か寝ていますね。
一方、こちらは別の絵画。
また、壁には立派なパイプオルガンも輝いてます。
さぞや荘厳な楽曲が演奏されるのでしょう。
さて、中庭に出てみると浴場跡の遺跡が残ってました。
ほー、なるほど。
たしかに、先ほどの浴場跡と同じです。
ちなみにこれは展示コーナーにあった昔の風景画。
ローマ時代はこんな感じのお風呂だったのですね。
まさにテルマエの世界。
ちなみに、こちらの教会でもやはりお風呂には入れませんでした。
さあ、今日のローマ観光はここまで!
明日はいよいよイタリア紀行最終日。
ローマ市内の教会を一気呵成に巡ります!
つづく
<ベコたびinformation>
ディオクレティアヌスの浴場跡 Terme di Diocleziano
テルミニ駅を出てすぐ前に広がるのがディオクレティアヌスの浴場跡と教会。ローマ時代に作られた浴場跡で、カラカラ浴場とともにイタリアでは最大規模の施設だとか。行ってみるとその大きさに圧倒されます。
もともとは西暦300年前後に、ときのディオクレティアヌス皇帝の命によって建設された施設。一度に3,000人もの人数が利用できるほど巨大な施設で、集会場や庭園も備えた市民の憩いの場だったそうです。
建物の内部は当時の遺跡が残っており、2000年も前にこれだけ大きな施設を作ったのかと感心しきり。できれば観光用に足湯など作ってもいいのでは。
なお、現在は同じ敷地内にローマ国立博物館があり、ローマやイタリアの歴史に関する展示が行われています。一見、こじんまりした博物館かと思いきや、意外と広くて、古い石碑など興味深い展示物も多く、じっくり見学できます。
サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会 Basilica di Santa Maria degli Angeli e dei Martiri
ディオクレティアヌスの浴場跡に作られた荘厳な教会です。かのミケランジェロの設計によるもので、端々に浴場の施設を活かして作られた痕跡が残ります。かつてNHKのブラタモリで紹介されていました。
内部はかなり大きな空間で、印象的な絵画やパイプオルガンなど興味深い教会です。また、当時の日時計が残っており、床に描かれた棒グラフに日光が当たって時期が分かるというもの。日本に帰国してから知ったのですが、予習不足で見落としました。
教会内の中庭に出ると浴場跡の遺跡が見られ、なるほどたしかに浴場跡に造られた教会だということよく分かります。また、小さな資料コーナーもあり、ローマ時代の浴場の様子などが見学できます。