さて、しばらく国内旅行が続いたベコ旅。
ここらで中断していたイタリア紀行に戻りましょう!
ここまでイタリアのウンブリア州とトスカーナ州を満喫してきたベコ。
無事にローマに戻ってきました。
ベコ 「ローマに凱旋だべこ!」
おー、さっそくローマっぽいですねー。
今日から永遠の都・ローマを訪ね歩く旅が始まります。
ふむふむ
ふむふむ
ふむふむ
天候不順なのはちょっと残念。
けれども、イタリア紀行もあとわずか。
残りのローマ滞在を楽しみましょう!
ということで、まずやってきたのはボルゲーゼ美術館。
ベコ 「小さな美術館だべこ!」
ローマ中心部からはちょっと離れますが、広大な公園にある小さな美術館です。
実はこの美術館、驚くべきことになんと館内の撮影が可能なのです!
小さいけれど良心的な美術館ですね。
それではさっそく見学開始です。
いきなり荘厳なお部屋です。
ベコ 「迫力の天井画だべこ!」
たしかに素晴らしい天井画です。
戦いの最中でテンヤワンヤのようです。
けど、神々しいですね。
一方、部屋の壁際にはこんな彫刻が。
写真で見ると分かりづらいですが、かなりデカいです。
さて、このボルゲーゼ美術館は2階建て。
1階は主に彫刻、2階は主に絵画が展示されています。
ということで、いきなり現れたのがこれ。
これはカノーヴァ作「パオリーナ・ボルゲーゼの肖像」。
この館の主だったボルゲーゼ卿の奥方様だそうです。
しかも、ビックリするのはこの奥方様はなんとナポレオンの妹とのこと。
えー!!という感じですが、
ご本人はのんびりくつろいでる様子。
ただ、当の奥方様は作品の出来栄えにご不満だったのだとか。
ちなみに、この美術館はどの部屋にも天井画がびっしり。
上を見たり、下を見たりと大忙しです。
さらに部屋を進みましょう。
これはベルニーニ作「ダヴィデ」。
羊飼いのダヴィデが、敵のゴリアテを倒すため石を投げる場面だそうです。
実はこの美術館、ベルニーニの作品がたくさん展示されています。
ベルニーニ好きにはたまりませんね。
そんな名作のひとつがこれ!
有名なベルニーニ作「アポロンとダフネ」です。
どこかで見たことがある人も多いのではないでしょうか。
たしか、女の人が男の人から逃げようとして、月桂樹の木になってしまう神話です。
裏側から見るとこんな感じ。
彫刻とは思えない躍動感です。
次の部屋にまいりましょう。
ほーっ、このお部屋も立派。
「皇帝のギャラリー」と呼ばれるお部屋だそうです。
そしてここにもベルニーニ。
これはベルニーニ作「プロセルピーナの略奪」。
迫真の彫刻ですが、女の人が黄泉の国にさらわれている場面だそうです。
悪い男に捕らわれようとしています。
負けるな、プロセルピーナ!
ちなみにこれも裏側から見てみました。
なんと、足元には双頭のワンちゃんです。
さらにお部屋を廻りましょう。
こちらの部屋にも躍動感のある彫刻が。
高らかに歌を唄っているようです。
作者は不明ですが、おそらく有名な彫刻家なのでしょう。
天井にも立派な絵が。
次の部屋にもベルニーニです。
作品名はものすごく長くて、「トロイアを脱出するアエネアスとアンキセスとアスカニウス」
トロイア陥落後、祖父、父、息子がともに脱出する場面なのだとか。
これだけベルニーニの作品があるなら、来訪前に少しベルニーニの勉強をしておくと良かったかも。
反省です。
さあ、これで1階の見学はおしまい。
いやー、小さい美術館ながらなかなかの名作ぞろい。
それでは引き続き2階へまいりましょう!
つづく
<ベコたびinformation>
ボルゲーゼ美術館 Museo e Galleria Borghese
ボルゲーゼ美術館は、かつての貴族ボルゲーゼ家の枢機卿が集めたプライベートコレクション。その後、1900年代に入り国営の美術館として公開されたそうです。一見、こじんまりした建物ですが、展示されている作品には有名なものが多く、じっくり堪能できます。
場所はローマの北東エリア。ローマ中心部からはちょっと離れていますが、それでもバスで20分程度。バス停「PUCCINI」または「PINCIANA/MUSEO BORGHESE」で下車。公園東側の小さな門を通って徒歩すぐです。
一方、メトロA線を使う手もありますが、なんと公園の最寄り駅であるスパーニャ駅とお隣のバルベリーニ駅は閉鎖になってました。スパーニャ駅は有名なスペイン広場の駅ですが、なぜ閉鎖になったのか原因不明です。
ボルゲーゼ美術館の建物は2階建てで、1階は主に彫刻、2階は主に絵画といった感じ。展示されているのは、ベルニーニやカラバッジョなどイタリアを代表する有名な芸術家の作品。ガイドブック片手にじっくり鑑賞したいところです。
一方、館内への手荷物は持ち込み不可で、入館前にクロークにすべて預けることになります。バッグを持ったまま入館しようとして、入館拒否されている人がたくさんいたのでご注意ください。
実は今回、カメラも持ち込み不可と思って預けたのですが、なんとカメラは持ち込み可能!イタリアで「撮影可」の美術館はとても珍しいのですがカメラを預けてしまい大失敗。やむなくスマホで撮影したのがブログの写真です。
なお、ここは人気の美術館のため見学には事前の予約が必須。当日券はまず無理だそうです。また、入館の時間割が決まっていて時間帯指定で予約します。
なお、チケットは1ヶ月前から予約開始なのですが、予約サイトは1ヶ月前になっても予約不可のまま。けっこう大雑把なのかもしれませんが、2日後には予約可能となりホッとしました。