奥日光・戦場ヶ原を歩き終えて、お弁当を平らげたベコ。
ひと息ついたところで、小田代ヶ原へ向かいましょう。
小田代ヶ原は、戦場ヶ原のさらに奥にあるちょっと小さな湿原。
すでにけっこう歩いたので、ここからは低公害バスで移動です。
ベコ 「林が続くべこ〜」
広い林の中をバスで走ること約15分。
林がポッカリと開けた所でバス停に到着しました。
バス停で降りると、ここにも鹿よけの柵が。
扉を開けて入ってみると…
おーっ
小田代ヶ原です!
そこには、こじんまりとした湿原が広がっていました。
ベコ 「小田代ヶ原だべこ!」
なるほど、戦場ヶ原と比べるとたしかに小ぶり。
けど、その分人も少なくて静かな小田代ヶ原です。
気持ちのいい風が吹き抜けていきます。
考えてみたら、周囲は林に囲まれているので、日陰になっているのです。
いやー、ホントに気持ちのいい湿原です。
そして、
あれが小田代ヶ原の貴婦人と呼ばれる孤高の白樺。
朝霧の中で神秘的な姿を見ることができるそうです。
しかし、今はもうお昼過ぎ。
さすがに神秘的とは言いがたいかも。
それにしても、一本だけ白樺が立っているのも不思議ですね。
周囲には背の低い木々がちらほら。
ところで、この小田代ヶ原の周囲にはぐるりと木道が整備されています。
少しだけ歩いてみましょう。
ベコ 「遊歩道は日影だべこ」
うん、直射日光が遮られるので助かりますね。
湿原の周囲はやはり深い林です。
広大な林が広がっています。
ここだけホントにポッカリと湿原が開けているのです。
てくてく歩いて、ちょうど湿原の反対側まで来ました。
夏の雲がモクモクです。
湿原を吹き抜ける風で、白樺の木々もサヤサヤ。
ベコ 「白樺の林がサヤサヤだべこ」
ちなみに、これは反対側から見た貴婦人。
うん、やはり目立ちますね。
広大で賑やかな戦場ヶ原とは違って、小さくて静かな小田代ヶ原なのでした。
さあ、そろそろバスの時間です。
おやつのチョコレートをひとくち食べたら、最終目的地に向けて移動です!
そして、トレッキングの最後にやってきたのは竜頭ノ滝。
ベコ 「竜頭ノ滝だべこ」
滝の流れ始める上流部分から歩いて、滝壺へ降りていきます。
ベコ 「おおーっ、流れ落ちるべこ!」
竜頭ノ滝の脇には見学用の階段が続いており、滝の流れを楽しめるのです。
ベコ 「てくてく降りるべこ」
滝に沿って降りていきます。
ところどころ展望スペースで滝を見ることができます。
迫力満点ですね!
この分だと、滝壺はさぞや大迫力なのでしょう。
期待が高まります。
そして、てくてく歩いて滝壺に到着してみると…
ベコ 「ありゃりゃだべこ??」
ベコが驚いたのも無理はありません。
妙に小さな滝壺なのです。
たしかに竜の頭には見えますが、えらくこじんまり。
湯滝のようにもっと豪快に流れ落ちてるのかと想像してたので残念です!
ま、何はともあれアイスコーヒーで一服。
ベコ 「ホッとひと息だべこ!」
湯滝から始まった今日のトレッキング。
クマに襲われることもなく、無事に終えることができました。
ベコ 「トレッキングは無事に終了だべこ!」
さあ、ホテルに戻ってゆっくり温泉に浸かりましょう!
この分だと、今晩は爆睡確実だね。
ベコ、お疲れさま!
つづく
<ベコたびinformation>
小田代ヶ原
赤沼自然情報センター前のバス停から低公害バスで15分。広大な林の中に忽然と現れる小さな湿原です。もっと広いのかと想像していましたが、思いのほか小さい湿原でした。
(東武鉄道ホームページより引用)
有名なのは「貴婦人」と呼ばれる一本の白樺。朝霧の中に立つ姿は幻想的との評判。今回訪れたのが昼過ぎだったのは残念でしたが、それなりに目立ってました。
湿原の周囲は木道が整備されていて気軽に散策できます。また、湿原の入口付近にはテーブルがあるので、ここで軽食を取ることも可能。
また、ハイカーが多い戦場ヶ原とは異なり、こちらはかなり人出が少ないのも特徴。静かなトレッキングを楽しめます。なお、バス停の横にけっこうきれいなトイレ完備されており助かります。
奥日光のクマ
奥日光はクマの生息地。トレッキングには十分な注意が必要です。日光湯元ビジターセンターのサイトには、クマの目撃情報が掲載されているので、事前のチェックを忘れずに。
(日光湯本ビジターセンターHPより引用)
これは今回訪れた7月の目撃情報。これを見て驚くのは目撃回数の多さ。湯ノ湖周辺から戦場ヶ原まで全域で目撃されています。
今回のコース周辺にも目撃情報があり、クマ鈴をガンガン鳴らしながらのトレッキングとなりました。一番驚いたのは、車がバンバン走る国道にまでクマが出没したとの情報。
実は、竜頭ノ滝に行くために歩いた国道で、ほぼ同じ時間にクマが出没していたのです!翌日その情報を見て青ざめました。
ちなみに、クマ対策にはクマ鈴や携帯ラジオが重要と言われますが、最近はクマも人に慣れてきたようで、あまり役に立たないとの意見もあるそうです。
現に、車がバンバン走っている国道にもクマが出るくらいですから、ほんとに気が抜けません。とはいえ、他に有効な手立てもないため、クマ鈴くらいは携帯したいところです。