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昨日はお招きいただいたお茶事に北鎌倉まで伺いました。
社中の有志の方たちがご亭主となり、4ヶ月かけて準備されたお茶事です。
この日のために三田の竹で茶杓を削り、青竹を切り出し蓋置を作り、箸まで手作りという、一期にかける思いに始めから感動の連続でした。
茶人としてお茶事に心を尽くす、ということを改めて教えていただいた気がします。
わたしにも、いつかこんな一会がもてるような日がくるよう、益々精進しなければとの思いを強く持ちました。
寄付きのお軸に思いが詰まっています。
茂る青葉と鶯の鳴き声もごちそうでした。
鱧や万願寺唐辛子・鮑など、関西に転勤されている社中の方から届いた品物もありました。
遠くにいても心を寄せていただき、ありがたいことです。
とても美味しくいただきました。
寄付きからお茶室に入るときに、ポンっという音が聞こえたと思ったら、お席に入ると冷えたシャンパーニュが出てきました。
なんてステキな演出!
昨日は社中のお初釜がふくでんでありました。
社中31名が一同に会し、新年のご挨拶をしました。
ほとんどが全員着物姿という、お正月らしい華やかな会で、もう一度お正月気分を味わえました。
お軸は扇面に藤原定家の小倉百人一首でした。
打ち出の小槌の飾りがおめでたい雰囲気をさらに盛り上げます。
お軸は「千年丹頂」に亀の絵の画賛、13代円能斎のお筆です。
香合はお正月の定番「ぶりぶり」、花は結び柳に蘭が入り、お料理屋さんらしく華やかでした。
真塗の台子に染付の皆具、伊賀の茶入れ、薄器は面取り桐蒔絵の中次というお取り合わせでした。
とても重厚で美しい先生のお点前で濃茶をいただきました。
はなびら餅(虎屋製)も美味しかったです。
こちらはお点心。
煮物椀にお雑煮(うずらをおもちで包んだもの)がでました。
いろいろ大変なことがあった2011年だったからこそ、こうして平穏な普通の毎日が当たり前ではないことがよくわかりました。
そして、どんな時も茶人は松風を絶やさず、こうしてお稽古ができる平穏な毎日に感謝しながら、日々を過ごしたいと思います。
年末恒例の除夜釜へ行ってきました。
和蝋燭の灯りだけで、お薄を一服いただきます。
本席には「無事是貴人」というお軸が掛けられていました。
大きな災害があった一年、それでも無事に除夜釜を迎えられて、感謝の気持ちでお茶をいただきました。
写真は寄付きの床です。
鎮魂の祈りを込めた花寄せで、参加者が一輪ずつ花をいけていきました。
最後のお席だったので、こちらが完成の図。
今年も残り僅かです...