気持ちよい五月晴れの日曜日、初風炉のお茶事がありました。
席入→懐石→初炭→中立→濃茶→後炭→薄茶という、フルコースのお茶事でした。
今回はお席に入らせていただき、しかも次客という高い席から、お客さまの勉強をさせていただきました。
というより、心から楽しんでいました。
前日に準備した懐石は季節にぴったりの爽やかなお味のものばかり。
器に払った滴が涼を演出していました。
飯 一文字
汁 アスパラ、山椒
向付 鯛、とんぶり、山葵
煮物椀 胡麻豆腐
焼物 筍、木の芽味噌
煮物 海老、湯葉、柚子
和え物 イカ、大根、ウド、青紫蘇
箸洗い 針しょうが
八寸 そら豆、蛍烏賊
香の物
主菓子は岬屋製の粽、ぷるんとした口当たりが、とても美味しかったです。
寄付は、「松無古今色」の扇面のお軸が掛けられていました。
竹の絵の扇面掛けとの取り合わせがおめでたい感じ。
後入のお床には、鼠志野瓢の花入にヒメカンゾウ・岩藤などのお花が可憐に入っていました。
初夏らしいお取り合わせが美しく、和やかな雰囲気のお席で、ご一緒させていただいたみなさまにも感謝の一日となりました。