台風一過、真夏日が戻ってきた敬老の日、お友だちに誘ってもらい、「注文をまちがえる料理店」に伺わせていただきました。
ホールでサービスするのは認知症の方たち。
「まちがえることを受け入れる、まちがえることを一緒に楽しむ」という、何ともあたたかい気持ちにあふれた料理店でした。
お料理は会場となったRANDY、一風堂、グリル満点星、デザートは虎屋、ドリンクはサントリーの提供とのことでした。
いただいた汁なし坦々麺、とても美味しかったです。
他のお料理も美味しそうでした。
虎屋のお菓子も、このためにてへぺろの焼印を作ったそう。
企業のサポートする姿勢も素晴らしいのですが、お店やグッズのデザインが素晴らしくスタイリッシュでした。
福祉とデザインというか、マーケティングがとても上手な印象を受けました。
サービスしてくださる認知症の方たちを支えているスタッフも出過ぎず、でも必要な時にはいつでも手を貸せるように見守っているようでした。
お食事が終わる頃、ご夫婦でピアノとチェロの演奏がありました。
元々ピアニストだった奥さまは、4年前に若年性認知症と診断されたそうで、今では楽譜も読めなくなり、鍵盤の位置も分からなくなり、身の回りのことも難しくなっているそうです。
でも、もう一度奥さまと演奏したいというご主人のサポートで、わたしたちに演奏を届けてくださいました。
愛着に満ちた演奏は胸を打つものでした。
このプロジェクトのコンセプトでもある"寛容"ということがなかなか難しい世の中ですが、少しずつ寛容が広がり、どんな人でも生きやすい世の中になるとよいなと思います。