Breathe & Stretch 〜マインドフルネストレーナーのメモ帳〜

縁あって辿りついたマインドフルネストレーナーの仕事。悩みは色々あれど、喜びや楽しみが増えていきますように。

マインドフルネス心理療法での拠点「北陸マインドフルネスセンター」開設。

マインドフルネス心理療法は、第3世代の認知行動療法で、日本ではまだ新しいものです。

北陸マインドフルネスセンター」ではマインドフルネス心理療法のうちの「自己洞察瞑想療法(SIMT)」で
うつ・不安障害の方を中心としたサポートを行っていきます(福井・石川・富山)。

このまま何もしないでいるとメンタルヘルスが悪化し、仕事や家事に支障を来しそうな予感のある方や、
通院しながら急性期は乗り越えたかなと思われている方、お薬を減らして行く過程にある方で、
なるべく自分の力で乗り越えて行きたいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。⇒こちら
(病状によっては効果が確認されていないケースがございます。診断を受けていらっしゃる方は必ず事前に
お知らせください)

マインドフルネスについて記事更新中。 こちらのブログもぜひお立ち寄りください!
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夏帯

2007-06-05 13:02:16 | おすすめBooks
夏帯は俳句の夏の季語です。

久しぶりに読みかえしてみました。

「人悲します恋をして」 

人悲します恋をして

角川書店

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女流俳人の鈴木真砂女さんの句集です。タイトルからして、女性の人生の深みとせつなさが伝わってくる内容であることはわかりやすいと思うんですが。

彼女の人生は、2度の結婚生活に破れ、7歳年下の男性との40年に渡る不倫愛、96歳での大往生と波乱万丈なんです。

本のタイトルは、「羅(うすもの)や人悲します恋をして」という句から来ているんですね。

今の世の中、不倫がテーマになった小説や映画が大ヒットしていますので、家庭があっても何か癒しやスパイスを求めて、自分を解放したいと考えている男女が増えていることは私も知っています。

いろんな意見があってもいいと思いますが、結末が悲しいおつき合いは避けるのが一番です。でなければ、甘美な時間には、考えもしない「悲しい結末」を潔く受け容れる覚悟があるかですよ。

なにせ、濁流に似た感情と日本の民法に寛容を求めるのは難しそうですから・・・

誤解があってはいけませんが、そんな生き方に憧れて手にした本ではありませんからね。誰も悲しまない恋の方がいいに決まってますし。

修羅を詠んだ句や、家庭を捨て、銀座の小料理屋のおかみとして気丈に生きる中で詠んだ句には、女性としての激しさ、ふてぶてしさ、可愛さ、強さみたいなものはもちろん溢れています。しかし、それらが凛とした潔さみたいなモノで束ねられている感じがするのです。

凛として潔い・・・

晩年はNHKの教育テレビで俳句の解説や指導をされており、よく見ていました。かなりキレのあるコメントが多かったですが、本当に優しく、美しいお顔立ちでした。

私を支え続けた句は
 「夏帯や運切りひらき切りひらき」

自分の運は自分の手で切りひらいていかなければならない。頼るのは己だけと、夏帯をきりりと締めてただ働くのみだった、という彼女と自分を重ねた日々に心の中にいつもあった句です。

今は、のほほんと暮らしていますが、ぐっとおなかに力を入れて背筋が伸びる感覚は大事にしたいと思っています。この句が一番好きですネ。

そして今、共感できるのは
 「今生の今が幸せ衣被(きぬかつぎ)」

今は、いろんな人と関わりながら、暖かいものを感じ、にわかに不安はあれども、過去の激しい感情はすでに成仏して、何も封印しなくて良くなった今、魂が求めるものに正直に生きられることをうれしく感じています。

読む時期によっては、感じ方は少し違っているようなんですが、読み終わった後に凛として潔くもあり、優しくしなやかな人生を歩んでいきたいものだと思うのはいつも同じなんですよね。

新しい課題に向かう前にちょっと自分を洗いなおしてみました。
女性には一度おすすめしたい1冊でございます。
元気もでますよ。

ちょっと毛色の違うネタもたまにはイイね、という方はぽちっとよろしく。

コメント (2)
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