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福島第一原発では、「氷の壁」というのと「凍土壁」というのがあるらしい。
どちらも凍結管に冷媒を流して凍らせるもので原理は同じらしい。
だが、どうも凍らないので氷の壁は断念するらしい。
不純物を含んだ高濃度の溶液が非一様に流れているのだから、完全に凍るわけがない。
そもそも話がうますぎる。
業者と官僚が、チャンピオンデータに基づいて書き上げた机上の空論なのだろう。
我が国の国費が、こうした利権のなかで浪費されていく。
先の見えない国策の終末を見る気がする。
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これに対し、福島第1原発の小野明所長は「凍土壁は汚染水対策には重要で、実証試験でも効果が確認されている。
凍土壁がうまくいかないということは思っていない」と話した。
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この実証実験というのが噴飯ものだ。
10m四方で、3-4月にやった実験だ。
これで数キロにも及ぶ凍土壁が大丈夫だと、どうして言えるのだろうか。
これまでいくらお金を使って、今後どのくらいお金がかかるのかを目に見える形で示してほしいものだ。