DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(51)

2015-06-03 05:22:57 | ButsuButsu


大津の街をぶらつくと、面白い発見をすることがある。

これは昔の灯台だ。

夜になると灯を入れて、沖合を通る船の道標としたのだろう。

建立に貢献した町衆の名前が刻まれている。

しかし、今ではこの近くに渚はない。

はるか200mほど北へ移動している。

別に地面が盛り上がったわけではない。

琵琶湖を埋め立てたのだ。

人間は、時代時代で、自分たちの都合のよい解釈で自然を改変してきた。

今さらに元には戻せない。

最近、ISによる世界遺産の破壊がニュースとなっている。

人間が作ったものを、人間が破壊する。

もったいない話だが、それもありなのかもしれない。

逆に、そのような遺産を命がけで守ってきた人々もいた。

守る人は英雄と呼ばれ、破壊する人は悪魔と呼ばれた。

今を刹那的に生きる人と、未来に夢を託す人の違いだろう。

それだけ、ISが刹那的になってきている証でもある。

一方、自然が作ったものを、人間は破壊し利用してきた。

それは、人間が存在するための必然でもあるので、あまり厳しく問われてこなかった。

どこで折り合いをつけ、調和を図るのかが、問われている気がする。

破壊しつくした後に、どのような光景が広がっているのかが、私にはわからない。

コメント
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