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青木繁さんは、僕の尊敬する人の一人だ。
今は、森の案内人をしている。
森に生きている植物や動物のことをよく知っている。
昔、学校の先生だったから、子供たちとすぐに仲良くなる。
そんな青木さんの案内で、6月6日の土曜日に、朽木(くつき)の山にトチノキの巨木を見に行った。
びわ湖トラストの活動だ。
雨上がりだったので足元が心配だったが、子供たちは元気だった。
青木さんの話は、面白くてわかりやすい。
腕白な子供たちや、疲れ気味の大人たちも、次第に熱心に耳を傾け始める。
急な坂道を登り、トチノキと触れ合い、木の幹にクマの痕跡を見つけ、わいわいしながら歩いた一日だった。
自然と子供たちから元気をもらって、大人たちも幸せそうだった。
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こうして時代は繰り返されていく。
うまくいかないからと言って決してあきらめてはいけない。
今日、少しでも努力をすることが大切だ。
そんな思いで、青木さんは頑張っているのだろう。
小さな一歩が、やがて大きな幹となり、トチノキのような実をつけるのだろう。
僕は、そんな青木さんの活動を応援している。