昨日は、自律型水中ロボット「ほばりん」の試験で駿河湾にいた。
快晴の空に屹立する富士山は、絶景だった。
山頂にかかる雲が晴れることはなかったが、それなりに迫力が有ってよかった。
「こんなところで仕事ができていいね」と作業に従事する人々に語りかけたが、「毎日のことですから」と素っ気無かった。
日常の幸せというのはそんなものなのだろう。
そう言えば、湖西線の近江舞子から北小松にかけて眼下に広がる琵琶湖の景観も感動的だ。
旅行者はそれを見て窓枠に釘付けとなる。
しかし、通学する学生さんはさほど興味を示さない。
見飽きているのだろう。
もし富士山がなかったら、駿河湾の景観は締まりのないものになっただろう。
そう話すと、かの人々は頷いていた。
日常的にある幸せは、日々実感するわけではないが、実は大きな役割を果たしている。
このことを忘れないようにしたいものだ。
こうして、ロボットの試験は滞りなく終了した。
一歩、一歩、技術の階段を上がるように前進している。
天気がいいと、全てがうまくいく気がする。
富士山に感謝した一日だった。