いつの頃だったろうか。
琵琶湖の深い湖底近くの温度に興味を持った。
精度のよい温度計を用いて計った温度を、どんどん拡大してみた。
普通は誤差として片付けるような細かさだ。
そうしたら面白いことがわかってきた。
湖底直上1mの付近に、温度の逆転が見つかった。
普通、温度の逆転は不安定だから、すぐに解消される。
それが維持されているということは、下からどんどん暖たたまっているか、何か別の重い物質がそこにあるかだ。
泥の中の温度を計りたい。
そう思っていろいろ挑戦した。
そうしたら、泥の中から熱が出ていることが分かった。
最初は、多くの人が冗談だろうと言った。
でも、確かに、琵琶湖のある場所は下から暖められている。
そしてその上に、濁りが広がっている。
誰も計ろうとしなかった現象だ。
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