12月16日に公表された論文について、世界中で反響があるようだ。
http://www.nature.com/news/lakes-warm-worldwide-1.19034
http://news.sciencemag.org/climate/2015/12/earth-s-lakes-are-warming-faster-its-air
研究者から見ればそうだろうなと思うけれども、マスコミ的には時宜を得た発表だったのかもしれない。
COP21での議論が終わったばかりだし、世界中で気候変動についての関心が高い。
しかもAGU大会の最中に記者発表をしたのだから余計だ。
会見の風景が、ネット配信されていた。
最近、アメリカの研究者はマスコミをうまく使っている気がする。
日本で同じことをやってもせいぜい国内向けで、決して世界中をニュースが駆け巡ることはなかっただろう。
自己満足の世界。
時々、こんなことを感じる。
黙っていたら研究者はどんどん予算が削減され、職がなくなり、研究レベルの低下が進む。
一方で、自然はどんどん変化していく。
機会を捉えて発信するしかないのかもしれない。
論文の筆頭著者であるCatherine M. O’Reilly1は20年来の友人なのだが、彼女のバイタリティにはいつも感心させられる。
日本陸水学会の会長も、東京大学の山室真澄さんに決まった。
私よりずっと発言力の強い人だけに、大いに頑張って欲しいものだ。
女性が輝く世界の方が、男性が跋扈する世界より、より色彩が豊かな気がする。
日本の学会や産業界も変わって欲しいと、心から思っている。
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