久しぶりに平良の森に行った。
ここには大きなトチノキがある。
左右に枝を広げた巨木には、厳かな雰囲気さえある。
思わず魂をたたきつけられるようだ。
植林された杉の木々を従え、圧倒する、歴史の重みだ。
この森にも、変化が忍び寄っている。
気候の変化や環境の変化が、森の獣の食性を変える。
あちこちの杉の幹には、なまなましいクマの爪痕が残る。
甘い樹液をなめるのだろうか。
人と自然の接点がそこかしこに漂う朽木の森には、懐かしい空気が流れる。
私たちはここに、トチノキの苗木を植えた。
育つか、枯れるか。
100本の苗木の中で、育つのは1本か。
数百年の歳月の後に、苗木は巨木になるのだろうか。
熊が樹々の皮などを剥ぐのをクマハギといい、樹の皮のすぐ次の層の柔らかくて甘い部分を、剥ぎかじりながら食べるそうですね。
全国的に熊の目撃、被害が、年々増加しているそうですが、熊の数が増えているのかもしれないですね。